カレー食べ歩きスタンプラリー企画「松本カリーラリー」が7月12日、松本市内の飲食店90店舗でスタートした。
カレー専門店や洋食店、居酒屋、カフェ、バー、パン店、ラーメン店など、初参加の23店舗を含む90店舗が幅広いメニューを提供する。各店を利用すると専用スタンプカードにスタンプを押す。スタンプを3個でオリジナル缶バッジ、10個でコットンマルシェバッグ(先着300人)を進呈。4店舗以降はドリンク1杯サービスなど各店で特典を用意する。最も早く90個を集めた人には「第7代カリー王」の称号とカレースプーンを贈呈する。
7回目となる今回は、例年の冬とは異なり、初めて暑い時期の開催になった。ポスターとパンフレットの絵は、市観光大使でもある漫画家・鈴木ともこさんが担当。松本カリー推進委員会実行委員長で「メーヤウ」(松本市桐2)店主・小山修さんは「この冬の延期については、残念だという声も多く頂いた。コロナ禍の中、飲食店は工夫を凝らして感染防止対策をしてきているので、開催に踏み切った」と話す。
関連企画として、7月9日~11日の3日間、山形村の「アイシティ21」で「カリージャンボリー」を初開催。7店のカレーのほか、ドリンクやサイドメニューのキッチンカーも出店した。「一昨年、鹿児島のカレーイベントに参加して、やろうという気持ちをずっと持っていた」と小山さん。使い捨ての容器を一切使わないように、皿を購入してご飯を盛り、カレーは各店がステンレス製の小皿「カトリ」などを使って提供するスタイルにした。「テークアウトの機会が増えたことで、店側もプラ容器などのごみが増えることに意識が向いた。実際に使い捨て容器を減らすためには手間が掛かるが、便利さと環境保護がトレードオフになっていること実感する機会になれば」。最初は戸惑う来場者もいたが、2日目からはSNSなどを見てスプーンを持参する人も増えたという。
「外でのイベントは久しぶり」という声や、カリーラリー開催を喜ぶ声も多く寄せられ、「やはり『自分たちの祭り』が必要だと感じた」と小山さん。「テークアウトの機会も増えたが、外食だからこその喜び、楽しみもあると思う。飲食店の雰囲気、そしてプロの味を楽しみに出掛けてもらえれば」と呼び掛ける。
スタンプラリーは8月31日まで。