塩尻産のワインの魅力を伝える「塩尻ワインサークル」が6月26日、オンラインイベント「塩尻ワインパーティー@オンライン」を開催する。
塩尻市は、一昨年に東芝(東京都)やNPO法人ミラツク(京都府)と協働し、「未来共創ワークショップ」を実施し、ワインのおいしさをビジュアル化する「WaiNari」を開発。昨年から「WaiNari」を活用した販路拡大プロジェクトを始めた。「WaiNari」は、ワインを飲んで感じた味や香りなどを、マイクを備えたコースターに話し掛けると、色や形を組み合わせた模様を端末の画面に表示するシステム。東芝デザインセンターの駒木亮伯さんは「視覚で表現することで、これまでとは違う選び方ができる。ワイン選びの楽しみを広げることで、販促につながれば」と話す。
同サークルはプロジェクトの一つとして、塩尻ワインの認知向上と新たなファンコミュニティー構築を目的に、昨年11月に発足。現在は主にインスタグラムを使い、市内のワイナリーや生産者のほか、「WaiNari」で味わいを表現した模様と実際のワインも紹介している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2年連続「塩尻ワイナリーフェスタ」が中止になるなど、なかなかイベントができない中、「生産者と交流できる場」として市産業振興事業部観光課と連携してオンラインイベントを企画した。当日は、2017(平成29)年設立のワイナリー「いにしぇの郷(さと)葡萄(ぶどう)酒」(塩尻市北小野)の稲垣雅洋さんをゲストに迎え、現在のワイナリーの様子や今後発売を予定するワインの話を聞く。サークルのメンバーはZoomで参加可能(定員5人、多い場合は抽選)。イベントの様子はユーチューブでも配信し、申し込み不要で閲覧できる。
イベントで紹介するワインは事前にオンラインショップで購入できるようにした。代表の田中暁さんは「オンラインではあるが、少しでも一緒に楽しめるようにしたかった。同じワインを飲みながらワインの話で盛り上がりたい」と話す。今後は、月に1回のペースで開催を予定する。「ワイナリーとサークルでやり取りしながら、塩尻ワインの魅力を発信していきたい」とも。
開催時間は16時~17時30分。