菓子研究家のいがらしろみさんによるジャム教室が6月27日、信毎メディアガーデン(松本市中央2)で開かれる。
当日は、千曲市産のアンズを使って、5通りのジャムの作り方をデモンストレーションする。素材を掘り下げ、ほかの果物と組み合わせたり、ハーブや蒸留酒を加えたりしてアレンジ。材料の組み合わせ方や切り方、鍋のセレクトや瓶の密閉方法なども詳しく説明する。5種類のジャムは持ち帰ることができる。主催する「スドージャム」(笹賀)の広報を担当するオブセッションの星野亜紀子さんは「実習はないが、いがらしさんが詳しく解説しながら作り方を見せてくれるので、ジャムについてこれまでになかった視点で深く知ることができると思う」と話す。
いがらしさんは、「お菓子みたいなジャム」をコンセプトにしたジャム専門店「Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)」(神奈川県鎌倉市)など首都圏で3店舗を運営。東京・フランスで学んだフランス菓子の技術を基に、商品プロデュースやイベント企画などを通じて作る楽しさを広める活動を行っている。
「スドージャム」は1923(大正12)年創業。手頃な価格の紙カップから、地元の食材を生かした上位ブランド「信州須藤農園」まで幅広く展開する。「地元の皆さんにとっては身近なジャムというイメージが強い。普段、パンやヨーグルトと一緒に食べる人も多いと思うが、そこから一歩踏み込んで、ジャムの持つ多彩な魅力を知ってほしい」と星野さん。同社では小ロットの対応は難しいが、小ロットでバラエティー豊かなジャムを作っているいがらしさんに教わることでジャムの可能性が広がると考えて依頼したという。
5月にはジャムのある暮らしを楽しむ活動「ジャム委員会」もスタートした。「調味料に使うなど、ジャムによる食文化を広めていきたい。四季折々のフルーツが楽しめる信州で、ジャムを通じてその魅力を再発見できれば」とも。
開催時間は、午前の部=10時~12時30分、午後の部=14時~16時30分。参加費は1万1,000円(スドージャムのギフト付き)。申し込みはメール(info.sudo.farm@gmail.com)で受け付ける。