坊主バー「破戒僧酒場 MUJO」(松本市大手4)が松本・裏町に11月29日、オープンした。
居酒屋「たけや」の店舗を借りて、日曜のみ営業。店主の青木裕泰(ゆうたい)さんは真言宗の僧侶で、5席あるカウンターには仏教の本や香炉を置く。小上がり4席は、予約などで対応する。
フード類はその時々でおつまみ数種類と、ラーメンやサンドイッチ、パスタなど食事系を用意する。アルコールは1杯500円で、焼酎やウイスキー、日本酒、カクテルなど。「居酒屋と喫茶店、両方ある感じのメニュー構成。1人でやっているので簡単なものしか用意できないが、会話をつまみに楽しんでもらえれば」
青木さんは高野山で2年半の修行を終え、今年春に安曇野の実家に戻り副住職として勤めていたが、新型コロナウイルスの影響で法事などが減少。もともと客として訪れていた「たけや」を手伝うことが増えるうちに、「坊主バー」を始めてみようと思うようになった。「普段、お坊さんと話す機会はなかなかない。交流できる場があれば、お寺や仏教をもっと身近に感じてもらえるのではと考えた」と青木さん。
場所柄、2軒目や3軒目として立ち寄る人も多く、「自分でもまだ試行錯誤している感じだが、需要があれば今後はお坊さんを増やしていきたい」と青木さん。「人生相談でもいいし、『お坊さんって普段何やっているの?』というような質問でもいい。気軽に何でも話してもらえれば」とも。
営業時間は日曜16時~24時。