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松本市立博物館建設地に「仮囲いアート」 高橋ヒロシさん、鈴木ともこさん手掛ける

高さ2.4メートル、幅14.5メートル。力強いメッセージが描かれている

高さ2.4メートル、幅14.5メートル。力強いメッセージが描かれている

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 松本・大手に移転・建設している新しい市立博物館の工事現場を囲うパネルに、市内在住の漫画家・高橋ヒロシさんと鈴木ともこさんによる「仮囲いアート」が施されている。

鈴木さんが描いたパノラマ壁画

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 大名町通り沿いには、高橋さんが連載していた「クローズ」や「WORST」のキャラクター3人が登場。「すべてを受け入れよう!そこからはじめよう!」「たまには頑張らないことも大事だぜ」などのメッセージは、松本蟻ヶ崎高校書道部が筆を振るった。

 土手小路側には、鈴木さんが手掛けたパノラマ壁画。美ヶ原高原から見渡す北アルプスや松本城など松本の風景に、「ENJOY!MATSUMOTO」の文字を添えた。通りの角にもパノラマ壁画の一部分を描き、等身大の「ともこ」と撮影ができるスポットを設ける。

 新型コロナウイルスの影響で、イベントの中止や延期が続く中、にぎわい創出につなげようと施工業者などが企画した。市立博物館の学芸員・高木美保子さんは「コロナ禍で、地元の小学生に集まって描いてもらうことが難しく、どのような形がいいか検討した」と振り返る。デザインを担当した「MAGMAG(マグマグ)」(松本市県2)のプロデューサー・菊池伸さんは「せっかくなので地元在住で活躍している2人にお願いした」と話す。高橋さんはコンセプトに共感してくれたといい、「通常なら受けないが、コロナ禍の松本、日本を元気にできれば」と快諾。出来上がった作品を見て、「より力強さが伝わるように」と、メッセージ部分は蟻ヶ崎高校の書道部に依頼した。

 市博物館は2023年秋に開館予定。「仮囲いアート」は2022年2月ごろまで展示する。「絵の中に入って一緒に写真を撮ると力をもらえると思う。長い期間展示するので、多くの人に楽しんでもらえれば」と高木さん。

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