県内の木工作家が手掛けた子ども用の椅子を展示する「はぐくむ工芸 子ども椅子展」が現在、松本・中町通りのギャラリー「GRAIN NOTE(グレインノート)」(松本市中央3、TEL 0263-32-8850)で開催されている。「工芸の五月in autumn」の一環。
地元の木工作家27人が出品。素材もデザインもさまざまな子ども用の椅子、約50脚が並ぶ。出展は、浅村治利さん、宇田川隆さん、奥田忠彦さん、小田時男さん、小原実さん、片岡清英さん、金澤知之さん、木村毅さん、コバヤシユウジさん、小山利明さん、酒井隆司さん、指田哲生さん、島村克一さん、鈴木潤吾さん、田島然さん、竹下賢一さん、谷口泉さん、寺下健太さん、羽柴完さん、羽柴弦さん、橋本源三郎さん、藤原哲二さん、牧瀬福次郎さん、牧瀬昌弘さん、増山博さん、矢倉保男さん、山形英三さん。
椅子は、背もたれやひじ掛けがあるもの、スツール、ベンチなど多彩なデザイン。背もたれが樹木のようになっていたり、金属と組み合わせてネコの形に仕上げたり、座面をカラフルな編み込みにしたりと見た目に工夫を凝らしたものもある。サブテーマの「絵本と子ども」に合わせて、書店「本・中川」(元町1)がセレクトした20冊の本も展示。椅子に座り、テーブルに置かれた本をめくって楽しむ子どももいるという。
「はぐくむ工芸・子ども椅子展」は、「工芸の五月」の企画として、2012(平成24)年から市美術館の中庭と、同ギャラリーで行われている。工芸の五月実行委員会事務局・北原沙知子さんは、「毎年、多くの子どもたちが自由に椅子を選んで遊んでくれる様子を見てきた。春は中止になったが、少し形を変えて秋に開催することにした」と話す。遠方からも気軽に見てもらえるようにと、インスタグラムを活用。1脚ずつ、角度を変えて写真を投稿し、作者のプロフィルと作品への思い、作者からのお薦めの絵本も紹介する。「少しでも多くの人に楽しんでもらえれば」とも。
営業時間は10時~18時。会期中無休。10月31日まで。