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塩尻市立図書館で「紙のさわりごこち、めくりごこち」展 6種類の紙で文庫本

厚みが違う文庫本を手にする竹村さん

厚みが違う文庫本を手にする竹村さん

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 紙の種類で読み心地が異なることを体験できる企画展「紙のさわりごこち、めくりごこち」が現在、塩尻市の市民交流センター・えんぱーく1階の市立図書館(塩尻市大門一番町)で開催されている。

 文庫本サイズの「吾輩(わがはい)は猫である」を、6種類の異なる紙で、7パターン用意する。ページ数はいずれも624ページだが、紙が違うと厚みも重さも違う。紙は、コート、上質紙、Gオリンパスなどの名前のほかに、「薄重」「白つる」「黄ざら」など色や質感を表す愛称と、「永遠のクラシック」「書きやすい万能選手」「封筒用紙の定番」などのコピーを付けた。主催する印刷会社「藤原印刷」(松本市新橋)広報・PR担当の竹村奈々さんは「実際に触って、お気に入りを見つけてほしい。これまでとは違う、新しい読書体験につながれば」と話す。

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 表紙の猫はイラストレーター・ヤマナカレナさんの描き下ろしで、紙の雰囲気に合わせて、色やタイトルのフォントを少しずつ変えている。実際に重さを比べられるように、はかりも置く。6種類の紙は名刺サイズも作り、入れて持ち帰られるように封筒も用意した。封筒には印刷会社で使う「念校」などのスタンプを押す工夫も施す。

 同館では、本ができるまでを知る「工場見学ツアー」やオリジナルの帯を作るワークショップなど、本と親しめるさまざまなイベントを同社と企画し、開催している。同館の藤牧晃平さんが今年1月、東京で行われた同社のイベントに参加。藤牧さんは「多くの人がインクや紙の見本を楽しそうに見ていたのが印象的で、図書館でも何かできないかと相談した」と振り返る。

 同社では、客先で見本を見せた際に、予想していたものと違うものを選ばれることも多く、「意外とギャップがあるように思っていた。実際に見て、触れることでより身近に感じてもらえるのではないか」と企画したという。竹村さんは「めくって触れるリアルな感覚は、紙の本だからこそできる体験。これをきっかけに、ほかの本を見るときにも紙を気にする人が増えれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は平日=10時~20時、土曜=9時30分~20時、日曜=9時30分~18時。水曜定休。10月20日まで。

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