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松本で山形村の木工家が家具展 テーブルや棚、ロッキングチェアも

東京のイベントや、例年5月に行われる「商店と工芸」へ参加していたが、個展は初めて

東京のイベントや、例年5月に行われる「商店と工芸」へ参加していたが、個展は初めて

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 山形村の木工家・渡邉和人さんの初個展「家具屋 利右衛門(りえもん)展」が現在、松本・大手の古道具店「guild Bekkan(ギルド・ベッカン)」(松本市大手1)2階で開催されている。

「箱フェチ」が手掛けた箱

 椅子、テーブル、棚などを中心に約20点を展示する。座面がペーパーコードのロッキングチェアは、試作を重ねて作り上げたもの。「重心の取り方など、作ってみないと分からないことも多くて苦労した」と渡邉さん。ファブリックを使った肘掛けのないコンパクトなミニロッキングチェアもある。

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 同展に合わせて製作した「箱」は、シンプルな形のものや、取っ手を付けたものを用意。「箱好きというか、箱フェチ」という渡邉さんは、さまざまな素材の箱を集めていた時期もあるという。「家具は用途がはっきりしているし、機能性も求められる。箱は、たたずまいを考えて作れるのがいいのかもしれない」と笑顔を見せる。

 新潟県出身の渡邉さんは大学で建築を学んだが1年でやめて専門学校に入り直した。「建築は、自分のやりたいことと比べて規模が大きすぎた。自分で最初から最後まで、手を掛けられるものを作りたかった」。専門学校では、家具をはじめ広く「ものづくり」について学び、その後、木曽郡上松町の「上松技術専門校」へ。卒業後は都内で就職し、家具製作をしていたが、「自分の形を作りたい」という思いが徐々に強くなっていったという。約7年勤めた後、2017(平成29)年に独立。山形村に工房を構える上松技術専門校の同期生の勧めで移住した。

 「ただきれいにまとめるだけではなく、個人でやっている意味を大事にしたい」と渡邉さん。独立後に初めて手掛けたロッキングチェアは、設計だけで数カ月かかったという。「椅子を選ぶときに、ロッキングチェアも選択肢に入れてもらいたい」と、ミニロッキングチェアは持ち運べるサイズにし、価格を抑えた。

 ギャラリー内は、「guild Bekkan」が見立てた古道具も配し、雰囲気ある空間になっている。「使いやすさに加えて、置かれたときに目にも心地良いか、その空間になじむかを意識している。家具と古道具、両方合わせて楽しんでもらえれば」と渡邉さん。

 価格は、箱=6,000円~、スツール=3万円~、飾り棚=7万8,000円~など。営業時間は12時~18時。6月15日まで。期間中は渡邉さんが在廊。オーダー・セミオーダーも受け付ける。

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