信州大学のサークルが、信大生のための総合情報サイト「信大GUIDE」を5月15日、リニューアル公開した。
大学公認の同名サークルが運営。「信大生の学生生活をより楽しく充実させる」をコンセプトに、「サークル・部活情報」「アルバイト情報」「クーポン情報」「授業情報(準備中)」の4つのコンテンツで構成する。代表の同大理学部3年・樹下章生さんは、「信大生の声を取り入れながら、学内外問わずさまざまな情報を掲載していきたい」と話す。
樹下さんは、同サークルとは別に「だいがく謎解きゲーム 信大回廊」サークルにも所属。新型コロナウイルスの影響で、新入生の勧誘が例年のようにはできずに悩んでいたという。「他のサークルも同じように困っているのではないか。そして新入生も大学生活の楽しみの一つ、サークル・部活動について知ることができずに困っているのではないか」と情報発信の必要性を考え始めた。サークルの先輩で、市内でウェブ制作を手掛ける滝沢翔吾さんも同様のことを検討していると知り、連絡を取ったのは4月2日。その後、知り合いのサークルや部活に声を掛けて情報を収集。8日にはサイトを公開した。
1カ月足らずで100団体以上の情報が集まり、「やはり皆、新入生に向けた情報発信ができずに困っていたのだと感じた」と樹下さん。5月に入り、次の段階としてアルバイトや地域のお店の情報を追加し、リニューアル。サイト名も「信大サークルGUIDE」から「信大GUIDE」に変更した。
大学は現在、入構禁止でオンライン授業を行っている。6月1日以降、徐々にサークルなどの活動が再開される予定。「再開されたときのために、前もって少しでも多くの情報を得てもらえれば。アルバイトや店の情報も、そのときに活用してほしい」と樹下さん。急造の取り組みで、具体的な今後の展望はまとまっていないというが、「始めたからには継続して、信大生なら『信大GUIDE』を見れば間違いないというようなサイトにしていきたい。運営に必要な資金の問題もあるが、地域のお店や企業と協力して、学生とつなげていけるような活動にしていければ」と話す。