イラストレーター・山崎美帆さんの個展「パステル山、パステル湖」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
一輪挿しやコラージュなど約70点を展示する。「もともと淡い色が好きだが、季節を意識してパステルカラーをテーマにした。春なので花も使いたかった」と山崎さん。石粉粘土を用いた一輪挿しは、受け皿のようになっているところにパステルカラーの小さい粒々を敷いたタイプと、木製の小山のようなタイプがあり、ウサギやウマが隣に並ぶものも。花は、用意したドライフラワーの中から自由に選ぶことができる。
コラージュは、絵の具を何度も重ねて塗った薄い紙を切って制作した。展示名にした「パステル山、パステル湖」のほか、ガーデン、ミュージアムなどと名付けたものもある。「山と湖の中にあるものを探るような気持ちで作った。切る作業は描くのとは違ってぎこちなくなるが、狙ってないようなものが偶然できることもあって面白い」
山崎さんは松本市在住。女性誌や生活系雑誌、書籍、広告などのイラストを中心に、映像、音楽作品なども手掛けている。展示をイメージして山崎さんが演奏した音楽を録音したカセットテープも用意。黄色いカセットデッキには「お好きなタイミングで再生してください」というメッセージが添えられている。
「具体的ではなく抽象的なもの、形が定まっていないもの、あいまいなものを形にできればと思った」と山崎さん。「パルテルカラーの淡い色合いも、少しあいまい。春らしい雰囲気を感じてもらえれば」とも。
価格は、一輪挿し=1,500円~、コラージュ=9,000円~など。営業時間は11時~19時30分。月曜・火曜定休。4月26日まで。