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松本で「あの群青の向こうへ」上映 松本市出身・廣賢一郎監督、劇場デビュー作

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 松本市出身・廣賢一郎監督の劇場デビュー作「あの群青の向こうへ」が4月19日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで上映される。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。

 未来の自分から手紙が届くようになった世界を舞台にした青春ロードムービー。偶然出会った青年カガリ(中山優輝さん)と家出少女ユキ(芋生悠さん)は、共に東京を目指すことになり、次第にそれぞれの過去や秘密が浮き彫りとなっていく。

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 廣監督は1996(平成8)年生まれ。中学生の時に「フォレスト・ガンプ」を見て映画を好きになり、デジカメを使って撮り始めたという。松本深志高校在学中に製作した作品は、松本で開催している短編映画コンテスト「商店街映画祭」に出品。「REALIZATION」が第4回・七高監督賞、「さるべきにやありけむ」が第6回・準グランプリを受賞した。「自分の作品がスクリーンに映ることが新鮮だったし、うれしかった。商店街映画祭を通じて、映画を好きな人がたくさんいることを知ったことも大きな経験になった」と廣監督は振り返る。

 大阪大学へ進学した後も、製作を続けた。クラウドファンディングを活用して撮影した「ともしび」は、大阪の劇団を回って役者を集め、ロケ地の松本と何度も往復して完成。「一人でやるべきことが多く、もっとやれたのではないかという悔しい思いもあった」。在学中は友人と話すことで音楽や舞台など、映画以外の芸術分野に視野が広がったという。

 今作は、長編としては2作目となる。脚本は20歳の時に書いたもの。「当時は、大人は言いたいことを言うだけで助けてはくれないと思いながら、手探りでただ懸命にやっていた」と廣監督。撮影は2017(平成29)年8月~9月、大阪、松本、東京で行った。「20歳の自分に向けて撮った感じがしている。粗い部分もあるが、表現したかったことを120%の本気でやった。次に進むための一つの節目でもある、大事な作品になった」とも。

 上映は11時~。チケット料金は、一般は前売り=1,400円、当日=1,800円、大学生・高校生=1,400円。上映後は廣監督がアフタートークを予定する。

 同NPOでは、「見たい映画なのに見に行けない」という声を受け、19日以降の上映を延期する。公共施設を借りて上映するため、作品の上映は1~2回という中で、「その貴重な『場』に来られない環境で上映をしていても、それは自分のエゴだけになってしまう」と同NPOの宮崎善文理事長。「楽しみにしていてくださった皆さんには申し訳ない。ちょっとだけ待っていてもらえれば」とコメントする。

※「あの群青の向こうへ」の上映は新型コロナウイルス(COVID-19)対策により延期となりました。(4月11日20時発表)

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