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松本で「商店街映画祭」-最優秀賞は大阪の商店街題材の作品

最優秀賞を受賞した渡辺シンさん

最優秀賞を受賞した渡辺シンさん

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 商店街を題材にした短編映画コンテスト「第4回商店街映画祭 ALWAYS続々松本の夕日」が1月21日・22日、ピカデリーホール(松本市大手4)で行われた。

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 21日は前夜祭として松本山雅F.C.とAC長野パルセイロの対戦を追ったドキュメンタリー映画「クラシコ」を上映。松本山雅F.C.のアンバサダー・柿本倫明さんと、同作の監督・樋本淳さんのトークショーも行われた。

 22日は応募作品(短編映画部門、CM部門各17作品)、招待作品合わせて45本を上映。松本市出身の映画監督・山崎貴さん、映画監督・七高剛さん、まつもと市民芸術館芸術監督・串田和美さんを特別審査員に迎えた審査員チームにより決定した入選作品の授賞式が行われた。

 CM部門グランプリは、日活芸術学院E班が撮った「色とりどりの幸せをあなたに 調布百店街」。実際の商店街の人もキャストとして参加するなど「地元の人たちと協力してできた作品」と受賞の喜びを語った。

 最優秀賞は、大阪・高槻のフリー映像製作者・渡辺シンさんの「テンロクの恋人・第1話」が受賞した。大阪の天神橋筋商店街6丁目(テンロク)を舞台にした作品。「落ち込んでいたときにテンロクの店で飲んでいて、『映画を作ろう』という話になった。酔った席での話は忘れてしまうものだが、翌日も覚えていたので(笑)」と渡辺さん。2008年から2年ほどかけて制作した4連作の第1話を出品した。「皆さんの作品を見てすごいと思っていたので…身に余る賞を頂いた」と渡辺さん。

 そのほか、「演出が不気味で印象に残った」(串田さん)と評された手裏剣エンターテインメント・横内究さんの「CONNECT」が準グランプリに。特別審査員の3人が「好みで選ぶ」監督賞には、深志高校1年生・廣賢一郎さんの「REALIZATION」(七高賞)、新太屋プロデュース・新谷聡さんの「村崎十郎走る!!切札編」(串田賞)、藤原貴志さんの「傲慢(ごうまん)なる施し」(山崎賞)が選ばれた。

 審査委員長を務めたNPO法人「松本シネマセレクト」代表の宮崎善文さんは「たくさんの映画に触れてくれてありがとう。今後もいい作品を作って、それを見た人が撮ったり、また足を運んだり…多くの人に参加してほしい」とあいさつ。同映画祭プロジェクト・プロデューサーの大野善裕さんは「参加する年齢層も地域も年々広がってきている。作る人、見る人、ボランティアなど方法はいろいろだが、今後も多くの人に参加してもらえるようなイベントにしていきたい」と話す。

 同プロジェクトでは3月24日、「まつもと子どもたちの映画祭」をまつもと市民芸術館で開催予定。詳細はホームページなどで確認できる。

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