松本市は4月6日までとしていた国宝松本城天守や市美術館など56施設の休館・休止を当面の間、継続する。
市は3月3日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4日から17日まで施設の休館・休止を発表。その後、24日まで期間を延長した。25日にいったん営業を行ったが、感染経路が不明な患者が市内で発生したため翌日から再び休館・休止としていた。
4月3日に行われた「第6回松本市新型コロナウイルス感染症対策本部会議」では、「これまで松本保健所管内において確認された感染者のほとんどは県外を原因とするものであり、感染未確認地域として認識できる状況」としながら、「3月に散発的に感染者が確認されていることから、潜在的クラスターの発生についても考慮して、状況を注視する」必要があるとした。4月に入り、都市部から人の往来があることから、状況が改善に向かうことは困難と想定。一層の感染拡大防止対策に取り組む必要があるとしている。
市有施設については、期限を区切らず当面の間、休館・休止する(一定条件を満たし、感染リスクが回避される貸し館業務は再開)。小中学校は6日に入学式・始業式を実施し、感染状況に変化がない場合、7日以降は市が策定したガイドラインに沿って開校する予定。
松本城では、「夜桜会」と夜桜のライトアップを中止。「国宝松本城桜並木光の回廊」は当初、4月7日まで行う予定だったが3日から取りやめた。アルプス公園や城山公園で開催予定だった「松本観光桜まつり」も中止。
市では、「密閉」「密集」「密接」3密の重なる場を避けるようこと、手洗いや咳(せき)エチケットなどの個人感染予防策、発熱等風邪症状のある場合には出勤・登校を含め外出を控えるよう呼び掛けている。