アートギャラリーと移動カフェ「CAFEBUS BLISS(ブリス)&蔵ギャラリー穂和」が(安曇野市穂高牧、TEL 090-9223-3654)が11月22日、安曇野市穂高牧の栗尾山満願寺近くにオープンした。
愛知県から移住した石川浩さん・陽子さん夫婦が開業。物置として使われていた蔵を活用してギャラリーにし、その横に移動販売車を置いて「カフェバス」としてコーヒーやアップルパイなどを提供する。
1杯ずつハンドドリップで入れるスペシャルティコーヒーはストレートとブレンド合わせて7種類ほど(550円~)。ほかに、カフェオレ(600円)や安曇野産の「りんごジュース」(500円)なども用意する。「アップルパイ」(450円)は安曇野産のリンゴを使い、サクサクの食感に仕上げた。「せっかくなので、何か地元のものを使ったスイーツを提供したいと考えた」と浩さん。購入後はギャラリー内でも飲食でき、テークアウトも可能。
ギャラリーでは、陽子さんが描いた油絵を展示するほか、浩さんが製作したコーヒーの麻袋を活用したバッグや、和雑貨などを販売する。油絵は工場や電車などを描いたものが多く、陽子さんは「『工場萌(も)え』というか、機械的なものに引かれる」と話す。
2人は2016(平成28)年、セカンドハウスとして住宅を購入したが、「安曇野が好きで、ずっと住みたいという思いが勝って、結局移住することを決めた」と陽子さん。蔵も、当初は陽子さんの作品を展示する場として考えていたが、「引っ越してきて、周囲の方々にとても親切にしてもらったので、皆で集まってくつろげるような場にしたいと思うようになった」。浩さんは当初、会社勤めをする予定だったが、「せっかく移住したのに、出社したらここで過ごす時間が減ってしまう」と、カフェを始めることにしたという。1年以上かけて、2人で少しずつ準備を進めてきた。「いろいろなタイミングが重なって、このような形になったが、とてもいい空間になった。森の中のひっそりとした場所だが、ゆっくりしに来てもらえれば」
営業時間は10時~18時。月曜、火曜定休(12月23日・24日は営業し、26日・27日休み)。