陶芸家・松浦唱子さんの個展「試す・作る・楽しむ 土鍋と耐熱のうつわ」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。
2年ぶり5回目となる展示。土鍋や耐熱の器を中心に、花器など含め100超の作品が並ぶ。器は、マグカップやスープカップのほか、深さがある正方形やだ円形の皿なども。オーブンで焼くときに便利な、持ち手が付いたタイプも用意する。
土鍋は1~5合炊きのサイズ展開。パステル調の色合いや、ふたや取っ手、持ち手などで色を変えて、バリエーション豊富にそろえる。
前々回から出品している花器は、女の子をかたどったもののほか、新作のネコも登場。「隣の空き地にいたネコに声を掛けているうちに仲良くなった。ある日、ふと女の子の花器に耳を付けてみたらネコっぽくなったので、いけるかなと思って」と松浦さん。写真などを参考にしながら、細かい表情やたたずまいを表現した。
松浦さんは千葉県富津市で作陶し、夫・長谷川正治さんと共に陶芸教室「enfab」を運営している。自宅と工房は、先月の台風15号の影響で4日間停電。「工房は屋根がめくれて水浸しになってしまった。電気窯を使っているので、どうなるかと思ったが何とか間に合って良かった」と振り返る。
展示初日には松浦さんが実演を行い、キノコ料理や土鍋で炊いたご飯、リンゴのクランブルなどを振る舞った。「寒くなってくると、どんな料理を作ろうか考えるのが一層楽しくなる。土鍋や器で、楽しみながらいろいろ作ってもらえれば」と松浦さん。
作品は全て販売する。マグカップ=3,300円、スープマグ=3,520円、土鍋=6,600円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。10月27日まで。27日は松浦さんが在廊する。