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松本・深志に「森の本屋」 アートギャラリー使い、日曜午後の5時間限定で

「これまでの経験を生かして、ここならではの『本との出合い』を場をつくりたい」と森さん

「これまでの経験を生かして、ここならではの『本との出合い』を場をつくりたい」と森さん

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 新刊・古書を扱う「森の本屋(仮)」が、松本・深志神社近くの天神通り沿いあるアートギャラリー&カフェ「awai art center(アワイアートセンター)」(松本市深志3)の店舗を借りて日曜のみオープンしている。

 絵本やアート系のものをメインに、自然科学や料理、小説などさまざまなジャンルの本を用意。新刊が1割、古本が9割で、新刊は、独立系出版社など取次ぎを通さないものを仕入れている。フリーの編集者として活動する店主の森かおるさんは「自分が好きなもの、興味があるものをセレクトしているが、街の人たちに興味を持ってもらえるかどうかも意識した」と話す。

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 安曇野育ちの森さんは「子どもの頃からとにかく『読むこと』が好きで、本だけではなく、新聞も辞書も何でも読んだ」と振り返る。京都の大学を卒業後、美術・芸術系の出版社に就職して上京。いくつかの会社で、営業、編集、イベント企画などに従事してきた。「新たに書店を立ち上げる仕事もしたが、もっと本に向き合って、世の中に良い本があるということを伝えていきたいと思った」と森さん。

 「大型書店にはたくさんの本が並んでいるが、新しいものが中心で、少し時間がたつと出合えなくなってしまう。いい本もすぐに埋もれてしまうし、重版されなければいつの間にかなくなってしまう」と話す。

 昨年4月にUターンし、フリーの編集者として活動。信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野の学生や、友人を通じて、「アワイアートセンター」店主の茂原奈保子さんと知り合った。茂原さんが「あいちトリエンナーレ」などに携わるため、昨年末からしばらく休廊することになり、「留守中に、店舗を活用できないか」という話をする中で、一つの案として「日曜だけの本屋」が浮かんだという。

 連休中から少しずつ準備を進めて、本格的にオープン。晩秋ごろまでの営業を予定している。「松本には、それぞれカラーを持っている書店がたくさんある。ほかとかぶらないように心掛けつつ、個性を出していければ」と森さん。「入り口を開けていると、気になってのぞいていく人は多い(笑)。ふらりと立ち寄って、本を手に取ってのんびりしてもらえればうれしい」とも。

 営業時間は、毎週日曜14時~19時。

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