居酒屋「コノジ」(松本市中央1)が1月2日、松本駅近く、ホテルニューステーション向かいにオープンした。
店舗面積は約10坪。席数はカウンター12席。店名はコの字型のカウンターから付けた。店主の降旗祐輔さんは「もともとお酒とおしゃべりが好き。話をすることも楽しんでもらえれば」と話す。目印となるのれんは、水色でポップな雰囲気に。店内はフォークソングが流れ、壁には友人の作品のほか、「北米や中南米の絵なども飾りたい」と、多彩なものが混在する空間になっている。
メニューは「もつ煮」(500円)や「角煮と煮卵」(600円)などの煮物や炒め物が中心で、その日ごとに用意する。お酒も、ビール、ハイボール、サワー、焼酎、日本酒などベーシックなものを一通りそろえる。
降旗さんは松本市出身。以前は全国各地で看板製作を行う仕事をしながら、その土地の味を楽しんでいたという。「例えばおでんでも、青森はしょうがみそ、静岡は魚粉、姫路はしょうがじょうゆなど各地の味がある。これまでいろいろ食べてきた経験を生かしていければ」。以前訪れたスナックのママに教えてもらったという「からしづけ」や、父親が始めた薫製がメニューに並ぶことも。
オープンして1カ月。「まだ加減が分からなくて。仕込みに時間がかかるし、最後の人が帰るまでなかなか店を閉められない」と降旗さん。「知らない人が来てくれたり、友人を介して知り合いが増えていったりするのが面白い。接客業の醍醐味(だいごみ)かな」と笑顔を見せる。
営業時間は20時~翌3時ごろ。水曜定休。