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安曇野にオーダーケーキ工房「kinpika」 喜ぶ顔を思い「フラワーケーキ」腕磨く

ショートケーキにバタークリームの花を飾った「フラワーケーキ」。5号ミニブーケタイプ6000円(税別)

ショートケーキにバタークリームの花を飾った「フラワーケーキ」。5号ミニブーケタイプ6000円(税別)

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 オーダーメード専門のデコレーションケーキ工房「cakeworks kinpika(キンピカ)」(TEL 0263-75-6612)が12月7日、安曇野市穂高牧にオープンした。

明治時代に建てたという蔵を改装した工房

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 松本・安曇野の菓子店、カフェなどでの経験を積んだ店主・宮島絵里さんが開業。口どけの良いバタークリームで作る花を飾った「フラワーケーキ」のほか、イラスト・似顔絵ケーキやフルーツケーキ、タルトなどオーダーを受けて対応する。

 メインの「フラワーケーキ」の花は、バタークリームをさまざまな形の口金を付けた袋に入れて絞り出して作る。定番のバラ、ダリア、ガーベラ、ヒマワリのほか、アジサイやユリ、多肉植物など20~30種類。クリスマスの時期は、ポインセチアや松ぼっくりも多く作ったという。価格は5号サイズ5,500円(税別)~で、サイズと花の数、色数、飾り方で価格が変わる。

 予約はメール、電話、店舗で受け付ける。受け取りは店頭のみ(配送不可)。セミオーダー、お任せの場合は1週間前、完全オーダーは2週間前までに確定する必要がある。「予約対応・打ち合わせから、製造・販売まで全て一人で行っているため、どうしても数には限りがある。なるべくご希望に添えるケーキをお渡ししたいので、余裕を持って相談いただければ」と宮島さん。

 宮島さんが市内のカフェに勤めていた時に、「花を飾ったケーキが欲しい」というオーダーを受けたことが、「フラワーケーキ」を作るきっかけになった。最初はマジパンで作っていたが、納得がいかず、独学で腕を磨いた。「学生時代にやったことはあったが、自分がイメージするものがなかなかできなかった。1年ほど練習したと思う」。リクエストに応えたいと頑張るうちに、バリエーションが増えていった。生花店のインスタグラムなどを参考にすることもあるというが、色合いは「子どものころから絵が好きで、絵画教室に通っていた。色の組み合わせは絵を描くことが影響しているのかもしれない」。

 工房は自宅の土蔵の一部を改装したもの。1883(明治16)年に宮島さんの祖父の祖父が建てたという。店内にはこれまで手掛けたケーキのカタログと、「ゆっくり見て、検討してもらえるように」と椅子も用意した。「直接お会いして打ち合わせができるのはありがたい。安いものではないし、何より特別な日のためのものなので、なるべく丁寧にお話を聞きたい」と宮島さん。「見た目だけでは次に続かないと思っている。贈る側、贈られる側にも『またお願いしたい』と思ってもらえるようなケーキを作り続けたい」とも。

 営業時間は10時~17時(夏季は18時まで)。火曜、水曜定休(1月21日~24日は休業)。

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