服飾デザイナー百瀬陽子さんによる個展「youi!winter2018 classic」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
コート、シャツ、ワンピース、スカート、パンツなど秋冬服を中心に、帽子やポーチ、ヘアアクセサリーなど小物も含め約90点を展示する。テーマに合わせ、クラシックで落ち着いた色味のものが中心。百瀬さんは「自分のクローゼットに入るかどうかを考えながら布を選んだ。定番の色なら形で少し外して、全部がカチッとしすぎないように意識している」と話す。ボタンをポイントにしたシンプルな形のコートや、広がり過ぎないシルエットのAラインのスカートなどが並ぶ。「理想は、クローゼットの新たなレギュラーメンバーとして仕事をしてくれるアイテム。愛着を持って、道具として活躍させてもらえればうれしい」
口の部分がばねになっている、帆布で作ったバッグは、きちんと閉まるように試作と改良を重ねた。ゴムで髪を束ねた上から差し込んで使うポニーフックは、シルクの糸をリボン状に編んだものや、ボタンを組み合わせたものなど、カラフルに展開する。工房で月に1回開いている、百瀬さんのおばが講師を務める「アトリエ順」の編み物会で習って制作したニットも。
百瀬さんは、中町通りに工房を構え、「ようさん工房」のネームで活動している。同ギャラリーでの展示は11回目で、秋冬シーズンは3年連続。コーディネートの提案や、帽子を掛けた木の枝は台を付けてもらって安定させるなどディスプレーも年々バージョンアップさせている。「手で作ると、柔らかい部分が生まれる。試着スペースも用意しているので、触れて、着て、良さを感じてもらえれば」と呼び掛ける。
価格は、ポーチ=1,300円~、ポニーフック=1,800円~、ばね口トート=1万2,000円、スカート=1万3,000円~など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・第3・第5月曜定休。12月29日まで。