まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで12月7日~9日、「爆音上映祭2018in松本」が開催される。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。
昨年に続いて2回目の開催。音楽ライブ用の音響設備を使って映画を鑑賞する。事前に音響設備一式を持ち込み、同映画祭のプロデューサー・樋口泰人さんが一作品ごと上映して「音」を作る。同NPOの宮崎善文理事長は「過去に見た作品でも、聞こえていなかった音の存在に気付くことで、ここでしかできない体験になる」と話す。
傑作や名作と呼ばれるものから最新作まで、多彩な作品をセレクト。初爆音上映となる「斬、」(2018年、日本)と「野火」(2014年、日本)は、塚本晋也監督が登壇してトークを行う。
樋口さんのリクエストで初爆音上映が実現した「ビューティフル・デイ」(2017年、英)のほか、「遊星からの物体X」(1982年、米)、「スワロウテイル」(1996年、日本)、「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984年、米)、「国道20号線」(2007年、日本)、「ライブテープ」(2009年、日本)、「恐怖の報酬」(1977年、米)、「ラスト・ワルツ」(1978年、米)。初爆音上映となる「アイスと雨音」(2017年、日本)と「BEATOPIA」(2018年、日本)は2本立てで上映する。
2008年に東京で始まり、全国各地で展開されている爆音映画祭。現在、ロシアで行われている「第52回日本映画祭」では4作品が海外で初めて爆音上映される。「樋口さんは、ロシアから帰国して松本入りする。ほかとは一味も二味も違う、松本ならではの3日間になる」と宮崎さん。「爆音=大音量、というイメージを持つ人もいるが、昨年見てくれた人は『そうではない』ことを知っている。まだ知らない人も、新たな体験をしてほしい」と呼び掛ける。
チケットは、前売り=1,400円、当日一般=1,800円、大学生以下=1,500円。チケットの詳細と上映日時はホームページで確認できる。