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松本・四賀の廃校で「しがラボ」 手仕事・アート・暮らしの場づくり

2013年3月に閉校した旧五常小学校。現在は指定避難所になっている

2013年3月に閉校した旧五常小学校。現在は指定避難所になっている

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 廃校を活用したワークショップイベント「しがラボ」が10月21日、松本・四賀の旧五常小学校で開催される。

 ダンスや音楽、絵、写真、オーナメントや箸作りなど多彩なワークショップを用意。「音のてらこや」は、午前は未就学児が楽しめる音遊び、午後は5歳から大人まで一緒に音楽を作り、ダンスとの合同ワークショップも行う。古材を活用するDIY教室や、アウトドアグッズの手入れ方法、チェーンソーの整備やトラブル解消のレクチャーなどのほか、上田市を拠点に活動する「バリューブックス」による書籍販売や、移住者による座談会「山村での学びとその可能性」も。

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 同校近くのカフェ「kajiya(かじや)」では、「しがラボマルシェ」を同時開催。パンやお菓子、アクセサリーや雑貨、整体やマッサージなど約30店が出店する。「kajiya」店主・石井裕士さんは、「子どもたちにとって、買い物や習い事の体験にもなるように意識した。ワークショップはものづくりだけではなく、『暮らし』を想定できるものも企画した」と話す。

 石井さんは、2012年2月に千葉県から移住。翌年に同店をオープンし、「四賀にきましょ」や「ご縁市」などのイベントに携わってきた。今年初め、地元有志が2015年に設立した「四賀地区地域づくり協議会」から声を掛けられ、「音のてらこや」を開催していた音楽家・佐藤公哉さんと靴職人・相原優さんの3人で「しがラボ運営委員会」を発足し、準備を進めてきた。昨年5月、東京から移住した佐藤さんは、「音を出せる広い環境を探していて、友人家族が住んでいた四賀を訪れた。紹介された家も気に入り、同年代の人たちのつながりも心強かった。自分のような人が増えればという思いもある」と話す。

 四賀の魅力を伝えるウェブサイト「ハレホレ四賀」を今月公開し、移住者も視野に入れた情報発信に力を入れる。「単なるイベントではなく、場づくりをしていきたい」と石井さん。同校は2013年3月に閉校した後はほとんど活用されず、水道や電気も止まっているが、建物はきれいな状態だという。「恒常的に使える場にしていきたいという思いはあるが、まだ具体的な道筋は見えていない。イベントをきっかけに、四賀を訪れる人が増えて、つながりが生まれれば」とも。

 開催時間は10時~17時。入場無料。スリッパなど内履きを持参。ワークショップの参加費は100円~2,500円。問い合わせは「kajiya」(TEL 0263-64-3387)。