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塩尻でピッチイベント「1分で話せ!」 大学生も参加、「思い」「未来」ぶつける

プレゼンターは定員(20人)を超える応募があり25人に。個性豊かなプレゼンが繰り広げられた

プレゼンターは定員(20人)を超える応募があり25人に。個性豊かなプレゼンが繰り広げられた

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 1分間でプレゼンするピッチイベント「1分で話せ!“Talk Your Will”#2 」が10月8日、「グレイスフル塩尻」(塩尻市大門八番町)で行われた。

スタッフも含め100人が参加し、熱気に包まれた

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 「1分で話せ!」の著者のヤフー・伊藤羊一さんが、「自身の思いを人前で伝え、聞ける場」として始めたイベントで、7月に東京・霞ヶ関で行われたのに続き2回目の開催。ゲストコメンテーターに「マイクロソフトテクノロジーセンター」責任者・澤円さん、「morichi」社長・森本千賀子さん、「ランスタッド」取締役・志水静香さんを迎え、プレゼンターが1分間のプレゼンを披露した。

 当日は、「あなたの譲れない想(おも)い」「あなたが描く塩尻の未来」をテーマに25人が1分間のプレゼンに挑んだ。登壇したうち、10人は大学生。地域メディアや農業など、これからの活動を紹介する人や、「地域に恩返ししたい」という情熱をぶつける人、「これから何をすればいいか」を問い掛ける人など、個性豊かなプレゼンが繰り広げられ、会場は熱気に包まれた。

 観客はプレゼンが終了すると、感想を付箋に記入。約60人からの感想が「ギフトカード」としてプレゼンターに渡された。澤さんは「アウトプットすると、自分用に『カスタマイズ』されたインプットが得られる」と話し、「1分の中で1つでも印象に残るワードを」とアドバイス。「キャッチやスライドの工夫など、完成度が高い」(森本さん)、「内容や構成、話し方などアクションを誘発するプレゼン」(志水さん)などのコメントも寄せられた。

 最後は、伊藤さんと各ゲストコメンテーターに加え、市地方創生推進課の山田崇さんの5人が選んだ賞を発表。会場内の皆が膝をたたき、足を踏み鳴らすセルフドラムロールが響く中、名前が呼ばれると大きな歓声と拍手が起こった。伊藤さんは「賞は、今の自分の感覚と合うという基準で選んだものなので、順位ではない。大事なのは一歩踏み出すこと。勇気が必要だが、それでもやり続けて、どんどん踏み出してほしい」と話した。

 7月の初回のイベントに参加した山田さんが、用意していた1分ピッチをやめて「このイベントを塩尻でやりたい!」と叫んだことがきっかけとなった。9月には、伊藤さんが学長を務める「Yahoo!アカデミア」で「塩尻の活性化を考える」をテーマにしたプログラムを開催。「熱い思いを持つ人との出会いがあって、塩尻に来て、その土地の良さを感じてまた来たくなった」と伊藤さん。

 今回は、塩尻市の未来を描く対話プロジェクト「塩尻未来会議」、「信州大学ローカルイノベーター養成コース」とのタイアップで行われた。「若い人たちがたくさん参加してくれたことが良かった。何を話すかというよりはまず、声を出す、チャレンジできる環境を用意しておきたい」と山田さん。「20~30代の若い世代の声を市政に反映させていければ」とも。

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