京都を拠点に活動する劇団「マタヒバチ」のテント公演「ホワイト・ゴー・ブラック・ババババーン」が10月7日、松本城大手門枡形(ますがた)跡広場(松本市大手3)で行われる。
同作品は、あるところに暮らす変わった博士と、本の中の登場人物が織りなすローリングストーリー。博士がある日、たくさんの物語が書かれているお気に入りの本の中に吸い込まれる。本の中の物語は、途中でなくなったり、新たに生まれてきたりしながら、形を変えて進んでいく。メンバーの河田まゆみさんは「楽器の演奏やダンスもある盛りだくさんの舞台。子どもも大人も楽しめる」と話す。
劇団は2012年、京都で結成。発起人の丹生みほしさんの呼び掛けで、全国各地で芝居をしていた人たちが集まって旗揚げした。公演ごとにメンバーを募り、オリジナルの台本をベースに全員がアイデアを持ち寄って稽古を重ね、作品を作り上げている。
「さまざまな場所で多彩な人たちと芝居を通じてつながりたい」と、全国各地、屋内外問わず公演を実施。「街やその場所が持つ魅力や、姿、時間、気候をそのまま取り入れて物語を立ち上げたいと思って、テント公演を続けている。私自身、芝居を始めたときから、移動して上演する集団にいることが多かったので、そういうものだと思っている」と丹生さん。
松本での公演は4回目で、活動拠点としている京都の次に多い。「現地に協力者がいないと成り立たない。松本には協力してくれる方々がいて、その人たちとの関係が続いている、私たちにとっても大切な場所」と丹生さん。「お芝居が好きな方はもちろん、普段あまり見ないという方にも足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。料金は一般(前売り)=2,000円、同(当日)=2,500円、高校生=1,000円、小中学生=500円。ホームページでも予約を受け付けている。