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塩尻にシビック・イノベーション拠点「スナバ」 新たな事業、共に生み出し育てる

グランド・オープンイベントの様子

グランド・オープンイベントの様子

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 塩尻市「塩尻インキュベーションプラザ(SIP)」隣に松本広域圏イノベーションプラザ「スナバ」(塩尻市大門八番町1、TEL 0263-52-0735)が8月3日、オープンした。

1階コワーキングスペースに「チームスナバ」が常駐

 1階はコワーキングスペース、2・3階は貸しオフィス。日替わりでスタッフ「チームスナバ」が常駐し、地域で活動するさまざまな人たちを結びつけることで、地域課題の解決、新たな価値・新しい働き方、コミュニティー、事業の創出を目指す。運営は市振興公社が担い、市が全面的にバックアップする。

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 3日は、グランド・オープンイベントを開催。第1部は、少人数のグループで行う「アンカンファレンス」スタイルで、事業継承や、人工知能や仮想通貨、若手農家のプロジェクトなど6つのテーマに分かれて話し合った。第2部は、プレオープン期間に同施設を通じて出会った市民起業家や活動家が登壇。地元出身者や移住者、奈良井の古民家を改修して数日前から暮らし始めたばかりという人など、さまざまなメンバーが、農業や子育て、メディア運営などの活動を紹介した。

 イベントには約80人が参加。終始、和やかな雰囲気で、自分が取り組んでいることとのコラボの可能性など、活発に意見を交わした。

 同施設は5月にプレオープン。メンバー登録と並行してニーズを把握するために要望を募った。市地方創生推進課の古畑久哉課長は「多くのメッセージが寄せられ、期待の大きさも感じている」と話す。「チームスナバ」は、同課職員や地域おこし協力隊が担当し、「Hub Tokyo」(東京都目黒区)が事業運営支援を行う。「私たちのような行政職員が人と人をつなげていくのには、塩尻はちょうどいい規模感だと思う。多種多様な人たちが語り合う場にしていければ」

 コワーキングスペースの利用には、メンバー登録が必要(初回は無料)。「レギュラーメンバー」(月額7,500円)、「コネクトメンバー」(同3,000円)、「レジデンスメンバー」(応相談)の3つのメニューを用意する。プレオープン期間中に約50人の登録があり、いずれは利用料としてだけではなく、事業への投資などにも活用していきたいという。

 施設名は、「公園の砂場のように、作っては壊すを繰り返すことができる場所」という意味を込めた。「地域に根差して持続的にイノベーションを生み出していくのは、ごく限られたカリスマ的実業者ではなく市民。行政として指南するのではなく、話を聞いてチームとして一緒に走りたい」と古畑さん。「自分たちにとっても初めての挑戦になる。起業家マインドで市民の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。土曜・日曜・祝日定休。