松本・中町にラーメン店「麺州竹中」(松本市中央2、TEL 0263-88-8756)が6月10日、オープンした。
店舗面積は約12坪。席数はカウンターとテーブルで11席。以前、丼ものを提供していた店舗を居抜きで使い、明るくすっきりとした印象に仕上げた。店主の根本弥(わたる)さんは「のれんも手作り。できる範囲のことは、なるべく自分たちで手掛けた」と話す。
メニューは、「鶏白湯(ぱいたん)しょう油らーめん」と「鶏清湯(ちんたん)塩らーめん」の2種類。鶏ガラで取るスープは別々に炊き、それぞれの特徴を生かす。「詳しいことは企業秘密だが(笑)、脂少なめで、あっさり食べられるような優しい味のスープを意識した」と根本さん。味の変化を楽しめるように、卓上にはフルーツビネガーも用意する。
岡山県出身の根本さんは、松本で暮らして20年ほどになる。「自分の手で何かやりたい」と思い、関東のラーメン店で修業。「今のラーメンの味を、松本でも提供したい」と開業準備を進めてきたが、出店場所は1年以上探したという。「郊外だと賃料は安いが広すぎたり、市街地だと賃料が高すぎたり、なかなか思うような場所が見つからなかった。この場所も、想定したものとは少し違っていたが、周囲の皆さんにとてもよくしていただいて、今はここにして良かったと思っている」
昼は近くのサラリーマン、夜は飲んだ後に利用する人が中心で、アマチュア時代から応援する山雅FCのサポーター仲間もよく足を運んでいるという。「観光客も多い場所なので、さまざまな方に利用してもらえるとうれしい」と根本さん。「周りには昔から長く続く店も多い。そういう地域の人たちに愛される店になっていければ」とも。
営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時30分(いずれもラストオーダー)。水曜定休。