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松本・庄内でホタル観察会 「松本の原風景」守る取り組み続く

ホタルについて熱心に聞く子どもたち

ホタルについて熱心に聞く子どもたち

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 松本市庄内の大型ショッピングセンター「コモ庄内」(松本市出川1)の北東側にある庄内北公園の水路に今年もヘイケボタルが出現し、近くの小学生らが観察に訪れている。

 以前は付近一帯、川にはゲンジボタル、田にはヘイケボタルが生息していたが、区画整理工事に伴い年々数が減少。「ホタルも住める環境を残そう」と2003年に現地調査を始め、水路の移転を行った。その後、住民有志による「庄内ほたると水辺の会」が維持・管理しながら、勉強会や観察会などを開催している。

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 6月30日に行われたホタル観察会には近隣の親子連れなど100人以上が参加。草笛を吹いて楽しんだり、ホタルの種類や生態の説明を聞いたりしながら、暗くなるのを待った。同会代表の信州大学名誉教授・藤山静雄さんは「もともとあった環境をそのまま移したという、全国でも珍しいホタル水路」とスライドを用いて紹介。「松本の原風景とも言える場所。ホタル『も』住める自然を守っていきたい」と理解と協力を求めた。

 一昨年は1000匹以上出現していたというが、昨年は10分の1ほどに激減。同会の上條慶子さんは「今が出始めの時期で、これからの雨次第だと思っていたのに、もう梅雨が明けてしまったので心配」と話す。

 20時を回るころ、水路に入るといくつかの光を確認、「光っている」「あそこにいる」と声を上げる子どもたちの姿が見られた。ヘイケボタルはあまり飛びまわらず水辺付近で止まって光っているものが多いこともあり、これまではプラスチックカップを渡してじっくり観察できるようにしていたが、「今年は捕まえずに見るだけにしてほしい」と同会は呼び掛ける。

 観察会は7月7日にも行われる。実施時間は19時~21時ごろ。ホタルが最も光りやすい時間は20時過ぎ。8月6日には生き物観察会も開く予定。