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松本市美術館でグループ写真展「我風展」 8人の多彩な作品200点

ギャラリー内の様子

ギャラリー内の様子

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)2階のギャラリーAで現在、グループ写真展「我風展」が開催されている。

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 2013年に始まり、6回目となる同展。20代~80代のアマチュアからプロまで、8人が参加する。出展するのは、たなかしょうこさん、アラカワヒロシさん、小岩井貴之さん、有賀文香さん、坂井茉莉さん、角次郎さん、柴田直明さん、大平滋子さん。

 ギャラリー内は各自が割り当てられた壁面を使い、個性的な空間を演出。地元の風景や自然、パソコンで加工したデジタルアートなど、被写体やジャンル、表現方法もさまざまな作品が並ぶ。

 初参加となるたなかさんの作品は、ファインダー越しに見たときに「あ、かみさまがいる」と思う瞬間を収めたもの。写真は正方形で、DVDケースに入れて展示する。有賀さんは100枚近くの作品を、麻布に安全ピンで留めた。被写体は、映画館やビル、飲食店など既になくなった市内の建物や、この先、変化していく場所。「忘れかけていたあの日の記憶が、あの日の空気とともによみがえれば幸いです」とメッセージを寄せる。

 アラカワさんと大平さんが中心となり2012年の秋にグループを発足。写真表現の可能性の追求、地域写真文化の醸成、新人発掘などを柱にして活動を行っている。今秋には、愛知で以前参加したメンバーが展示を予定。「つながりが生まれていくのがうれしい。今回の参加者は地元が中心だが、次回はより幅広い層の多彩な作品を紹介していければ」と大平さん。会場では来年の参加希望者も募る。

 今回は、外国人観光客の来場も多く、「アートは国境を越えるということを実感できてうれしい」と大平さん。「カメラの特性やアイデア、展示の仕方にそれぞれ個性を感じられて面白い。さまざまな作品から写真文化を楽しんでもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。入場無料。4月15日まで。

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