夜もアートを楽しめるように開館時間を延長する「松本ナイトミュージアム」第2夜が、松本市美術館(松本市中央4)と日本浮世絵博物館(島立)で2月14日、行われる。
当日は両館の開館時間を通常の17時から21時まで延長。同美術館では小川稔館長が、恋愛をテーマとする美術作品を取り上げたアートレクチャー「喜び/苦しみ? 東西美術史にみる恋愛模様」(第1部=18時~18時30分、第2部=19時30分~20時)を開催する。同博物館では、ゲストスピーカーの浮世絵研究者・日比谷孟俊さんと酒井浩志館長が「浮世絵からみる江戸時代の恋愛模様 ~吉原遊郭での恋の駆け引きを読み解きます~」(第1部=18時~18時30分、第2部=19時30分~20時)や、ホットワインやホットチョコレートを提供する「ナイトミュージアムBAR」も。
両館を結ぶシャトルバスも30分間隔で運行。ペアチケットや、バレンタインデーに合わせて市内の商業施設のバレンタインフェアとの連動企画も用意する。
同企画は、文化庁からの委託事業「ナイトミュージアムプロジェクト」として実施。訪日外国人観光客などの増加に伴い、夜間の時間帯を有意義に過ごすための取り組みとして、地方の美術館・博物館の夜間開館を試行的に実施して課題や効果を確かめるもので、文化施設が点在し、地域経済活性化の可能性が高いと同市が選定された。今後、検証結果は報告書にまとめ、全国への普及を図る。
第1夜は昨年12月22日に開催。第3夜は、同美術館で「草間彌生展」がスタートする3月3日に実施する。同館担当者は「夜の美術館はいつもとちょっと違う雰囲気になる。バレンタインデーの夜、心温まるアートイベントに足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は17時~21時(最終入館は20時30分)。料金は、ペアチケット(大人2人)=1,000円、大人=1,000円、中学生以下無料。