見る・遊ぶ 買う

松本のギャラリーで紙の箱作家個展 使い続け「じわっと」くるもの意識

形もサイズもさまざまな紙の箱が並ぶ

形もサイズもさまざまな紙の箱が並ぶ

  • 40

  •  

 松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、紙の箱作家・Akane Bon Bonの個展「じわっとくるもの」が開催されている。

鳥の箱(大きいサイズ)

[広告]

 「Akane Bon Bon」の名で活動する梅川茜さん。紙の箱は厚紙を土台に、型染めなどを用いて自ら色付けした紙を貼って仕上げている。同展では、丸型、だ円型、長方形や正方形などさまざまなタイプの紙の箱、約30点を展示する。動物などをモチーフにした柄は使わず、線や丸、三角、四角などの幾何学模様が中心。ブロックプリントで制作した作品の横には、実際に使った手のひら大のサイズの版木を並べる。「一つ一つ作るという気持ちで、楽しく作業を進めることができた」と梅川さん。

 木を彫り作った取っ手を付けた引き出しタイプのものや、念願だったという入れ子の箱も。鳥の形をした箱は、大小2タイプを用意する。大きいサイズは一点物で、「インテリア雑誌などを見るのが好きで、鳥の形をしたものがその風景の中にあるといいなとずっと思っていた」。それぞれの作品には、素材の説明やお勧めの用途など丁寧なコメントを付ける。

 梅川さんは市内に工房を構え、フランスで習得した紙箱作りの技術をベースに、日本の伝統技術や素材を用いて制作活動を行っている。「紙の箱は、構想やデザインなど『計画』でほとんど決まる。今回は計画から少し時間を置いて、我慢して作ったのが良かった」と梅川さん。同展のタイトル「じわっとくるもの」は、使ううちにさらに愛着が湧くものを作りたいという思いが込められている。「まだまだ長い目標だが、素朴で気持ちのいい、自然なものを作りたい。難しいけど、そこへ向かっていきたい」とも。

 作品は全て販売する。ペンケース=5,000円~、だ円箱=5,000円、引き出し=7,000円~、丸箱=7,000円など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・第3・第5月曜定休。11月30日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース