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地元3作家の「雷鳥張子」、冬毛バージョン登場 厳しい環境に思い馳せ制作

(写真左から)野村さん、梅川さん、小沢さんが制作した「雷鳥張子」

(写真左から)野村さん、梅川さん、小沢さんが制作した「雷鳥張子」

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 中信地域の3人の作家が制作した県鳥の雷鳥をモチーフにした「雷鳥張子」の冬毛バージョンが、市美術館や松本城内売店、ギャラリーなどで販売されている。

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 イラストレーター・野村剛さん(塩尻市)と、画家・小沢夏美さん(松本市)、紙の箱作家・Akane Bon Bonこと梅川茜さん(同)、野鳥に詳しい中川美里さん(同)が「松本らしい土産品をつくりたい」と始めたプロジェクト。今年6月に夏毛バージョンを制作して販売。年に2回、夏毛と冬毛でモデルチェンジしながら定番土産としての定着を目指している。

 小沢さんは肉冠が特徴的な雄雷鳥の足元に、雌雷鳥にあげる花を描き入れた。「春を待っているストーリーを持たせた。冬毛なので描き込み過ぎないように、雷鳥らしさを出したいと思った」。野村さんは、雪山を青色と灰色のラインで表現。「冬の厳しい自然の中で暮らす雷鳥をイメージした」と話す。梅川さんは、シラカバの台の上に立つ雷鳥に。「冬は丸く大きく見えるのでかわいらしさと、厳しい冬の環境を乗り越えるたくましい足が特徴」。それぞれ、箱と包装紙は共通のもの採用し、中川さんが雷鳥について解説したしおりも中に入れる。

 「夏毛のときは、取扱店の皆さんが宣伝してくださったり、思いがけないところで縁をいただいたりして、多くの方に関心を持っていただいた」と中川さん。冬毛バージョンを心待ちにしているという声も多く寄せられたという。

 「この夏は、雷鳥のニュースも多く、話題に上ることも多かった。制作を続ける中で、絶滅危機の雷鳥とどんな関わり合いができるか真剣に話すこともある」と中川さん。「納品した後に、早速次回について話をしたくらい、それぞれ、雷鳥で表現したいことはまだまだある。地道に活動を続けていければ」と梅川さん。

 価格は各3,200円。市美術館(松本市中央4)や松本城売店(丸の内4)、カフェギャラリー「ガルガ」(深志3)、雑貨店「tonico」(中央2)などで販売する。

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