松本市街地で9月22日~24日、「第22回 まつもと演劇祭」が開催される。
23日・24日の2日間で、県内外の10団体が市内5カ所を会場に計38公演を行う。22日はまつもと市民芸術館(松本市深志3)シアターパーク内特設会場で「地域における演劇の意味」をテーマとしたシンポジウムを開く。
会場と参加団体は、まつもと市民芸術館小ホール=「劇団モカイコZ」(上田市)・「オイスターズ」(愛知県)、深志神社天神会館(同)=「劇団タヌキ王国」(松本市)・「綾乃テン」(神奈川県)、池上邸蔵(中央3)=「幻想劇場◎経帷子(かたびら)」(松本市)・「光の領地」(大阪府)、ふれあいホール(大手4)=「HOME」(松本市)・「ユニークポイント」(静岡県)、ピカデリーホール(同)=「空想≠カニバル」(長野市)・「趣向」(神奈川県)。
テーマは「今年は絶対見逃せない!すごい芝居が集まった。」。3年目となる県外劇団の公募には、過去最高の15団体から申し込みがあった。実行委員会事務局長の永高和美さんは「いろいろと課題を抱える地方の演劇だが、その中で頑張って精力的に活動している団体を選んだ。全国的に話題の劇団もあるので、注目してほしい」と話す。
昨年、文化庁関連の補助金が打ち切られて資金難が深刻化。今回、クラウドファンディングを実施し、目標金額の80万円を越える支援が集まった。過去に同祭に携わった人や地元劇団のOG・OB、以前参加したことがある劇団員などからも励ましの声が届いたという。「演劇祭の背景をあらためて知ってもらう機会になった。私の場合も、職場の人たちがこれまでより一歩踏み込んで興味を持ってくれて、応援してくれるようになった」と永高さん。
岸田戯曲賞最終候補の2団体や「日本の劇2016」受賞団体なども参加する「ほかでは絶対見られないラインアップ」。「普段あまり入る機会がない会場もあるので、新たな発見もできる。演劇好きな方はもちろん、初めてという方も楽しめるので足を運んでほしい」と呼び掛ける。
全公演共通パスポートは、一般・前売り=3,000円、当日=4,000円、学生・前売り=1,500円、当日=2,000円。1公演チケット(当日のみ販売)は1,000円。シンポジウムは22日19時~、入場無料。