松本市のスタイリッシュサロン「ミニー」(松本市笹部1、TEL 0263-26-2607)で8月30日、「ピラティスサークルin長野」が行われた。
松本市在住のピラティスインストラクター大坪典子さんが、東京からピラティスインストラクターの大塚ひとみさんを講師に招いて開催したもの。今回が4回目。
「ピラティス」とは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが病弱だった自分の身体を鍛えるために考えたエクササイズ。第一次世界大戦の際には、負傷した兵士が病院でリハビリの目的で行い、世界に広まった。「まだ、『ピラティス』といっても何かわからないという人が多いのが現状だが、肉体的にも精神的にも効果があるので、年齢に関係なく幅広い人たちに知ってほしい」と大坪さん。「比較的、医療が定着している松本で、ピラティスでそのサポートをしていくことが最大の目標」と目を輝かせる。
大坪さんがピラティスに出会ったのは今から5年ほど前。テレビを見てピラティスに興味を持ち、一度レッスンに参加した。「そのときは特に自分に合う感じがしなかったので」(大坪さん)、しばらくピラティスとは離れたが、その後、山梨県で「良い先生」と出会う。「直感的に、もっとやりたいと思って」(同)、山梨と東京のインストラクターの学校に通い基礎を習得した。「続けていくうちに、私に合っているかもと思うようになってきた」と大坪さんは話す。
当日は、東京から松本に向かう電車の遅延で、大塚さんの到着が遅れるというハプニングもあったが、会場はリラックスした和やかな雰囲気に。まず、大塚さんが参加者の体の状態を聞き、痛みを感じる場所や、けがをしたことがある場所を確認した後、「自分の体を1つのユニットとして、意識して使う」ことを基本に、レッスンが行われた。
体の末端から意識できるように、足の指を動かすことからスタート。大塚さんは体を動かしながら、体のどの部分を使っているかを説明。参加者は呼吸と体のバランスを意識しながらレッスンを受けた。最後は「体ってミラクル。いろいろ探って、『体ワンダーランド』を楽しんでほしい」という大塚さんの言葉で、2時間のレッスンを締めくくった。
「レッスン後、『ピラティスってこういうものだったんだ』と驚く人や『もっとピラティスを知りたい』と興味を持ってくれる人もいる」と大坪さん。現在は松本中日文化センターでの講座や、企業への出張レッスンなども行っている。秋からはマタニティーピラティスの講座も開講予定。「ピラティスには何通りもの方法がある。筋トレ系に近いもの、癒しが目的のもの…たくさんある中から、ぜひ自分に合ったものを見つけてほしい。そのために、選択肢を増やしていけるようにがんばりたい」と意欲をみせる。