「30時間プロレスごっこ」チャリティーイベント-信州プロレス代表が「完走」

イトーヨーカドー南松本店での激闘の様子。写真手前がグレート☆無茶選手。

イトーヨーカドー南松本店での激闘の様子。写真手前がグレート☆無茶選手。

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 信州プロレスリングの代表、グレート☆無茶選手が30時間1人で対戦を受け続けるチャリティープロレスイベント「30時間プロレスごっこ」が8月30日・31日、長野県を縦断する形で行われた。

 信州プロレスリングは「社会人によるプロレスごっこをする集団」で、昨年5月に旗揚げ。以降、県内唯一のエンターテインメント団体として「明るく、楽しく、安全第一」をモットーに、県内を興行して回り、旗揚げから40試合以上を行っている。

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 同イベントは「30時間1本勝負」と銘打ち、県内を回りながら対戦者を募り、無茶選手と勝負を行っていくもの。対戦相手は老若男女、年齢、性別問わず募集し、「決して本気にはならない」「痛いことはしない」「テレビで放送できないことはしない」といった「安全第一」をモットーとする信州プロレスのルールに沿って試合が行われた。

 30日12時30分に飯山市をスタートし、須坂市、長野市と北信地域を回り塩尻市、松本市へ。松本会場となったイトーヨーカドー南松本店(松本市高宮中1)の1階レジ前のスペースには鉄柱代わりとなったスタッフが3本のゴムひもを持って4隅に立ち、簡易的なリングを作り、5人との対戦が行われた。飛び入りで参加した高橋祐輔くん(小6)は「思いっきりやってスッキリした。戦って気持ちよかった」と対戦後、笑顔で話した。

 同日深夜は信州プロレスアリーナ(長野市)で対戦が続けられ、翌31日は下條村でローカルヒーロー「カッセイカマン」と対決。その後は飯田市、伊那市、佐久市と北上、最後は上田市のイトーヨーカドー上田店でフィナーレを迎えた。

 同店の正面玄関前に作られた特設リングでは、17時から一足早く信州プロレスの興行がスタート。18時に無茶選手が到着、今まで戦ってきた相手からのメッセージが書かれたフラッグを肩にかけてリングに上がった。リングサイドには、対戦を希望する子どもたちが列を作り、一人ずつ、無茶選手と戦い、次の人にタッチをしていった。30時間達成となる18時30分の2分前には、同イベント後にトークショーを予定していたプロレスラーの蝶野正洋選手がリングに登場。「蝶野コール」と「無茶コール」が会場に渦巻く中、足を取られた無茶選手は一度「ギブアップ」と言いつつもその後逆転。3カウントを取り、30時間に及ぶ戦いを締めくくった。

 その後、県内各会場で集めた募金は箱を開封せずに募金箱ごと知的障害者厚生施設・ひもろ木園(上田市)の園長に手渡された。リング上で無茶さんは「今回は、第1回とポスターに書いちゃったので…また、続けて2回、3回と、この季節の定番イベントとなるように、やっていきたい。来年もよろしくお願いします」と話し、最後はメンバー全員がリングに上がり、信州プロレスの定番「1、2、3、信州」「アップル、アップル」で締めた。

 30時間「完走」した無茶選手は「県内どこへいっても、戦うのを待ってくれている人がいたことがうれしかった」と感無量の様子。特に自分から「対戦したい」と手を挙げる子どもたちの姿が印象的だったという。「反省点もあるし、サプライズもあった。これを次に生かしていきたい」と今回の興行を振り返る無茶さん。「長野県を元気にしたいと言っていると、共感してくれる人がたくさんいる。これからもいろんなことをやっていきたい」と意欲を語った。