安曇野・穂高にゲストハウス「燈」 旅行者と地域の人々の交流の場に

「立地にはこだわっていたので、本当にいいところが見つかった」と岩波さん

「立地にはこだわっていたので、本当にいいところが見つかった」と岩波さん

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 安曇野・碌山美術館近くにゲストハウス「Guest House.燈(とう)」(安曇野市穂高、TEL 070-2650-5927)が1月13日、オープンした。

8畳の個室

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 築60年ほどの木造2階建てを改修し、1階部分をゲストハウスに。男女別の6畳のドミトリー(相部屋などの相談可)と8畳の個室を用意する。シャワーとトイレは各2カ所、キッチンの隣の居間は共有スペースとして利用できる。経営する岩波静佳さんは「燈火(ともしび)のように明るく照らし、人々が集う楽しい空間にしたい」と話す。

 岩波さんは上諏訪出身で、5年ほど前に東京からJターンして安曇野に移住。「父が自営業という影響もあってか、いずれは自分で何か仕事をしたいと思っていた」と振り返る。建築会社で経理を担当しながら、独立開業のかたちを模索。3年ほど前、友人に話を聞き、長野市のゲストハウスに足を運んだことが転機となった。「自分でやるとなると難しいかもしれないが、楽しそうだと感じた」。その後、勤務先の社長に「今までの仕事にとらわれず、ほかのことも考えてみたほうがいい」と助言を受け、ゲストハウスの経営について相談。社長の知人から10年以上空き家となっていた同物件を紹介された。

 昨年秋ごろから本格的に改修を開始。押し入れを解体したり、タイルをはがしたりと友人らに協力してもらいながら準備を進めてきた。11月には、協力者を募って壁塗りのイベントも実施。2日間で延べ30人以上が参加し、壁や柱の塗装を行った。「知人や友人をはじめ、大工さん、近隣のゲストハウスの方々、近所の皆さんなど本当に多くの人に助けてもらった」と岩波さんは笑顔で話す。

 オープン前後に県内各地のゲストハウスを訪れ、「町全体で観光客を呼ぼうとしている地域もあるが、安曇野はまだまだ各々が頑張っている感じがした」と岩波さん。今後は、居間や個室を使って、郷土食を作るイベントなど、交流や伝承の場にしていきたいという。「安曇野は魅力的な観光資源がたくさんある。地域の交流の場として、旅行者だけではなく、地域の人ともつながれる場にしたい」とも。

 チェックインは16時30分~21時30分、チェックアウトは10時。宿泊料金は、大人一人=3,300円~(冬期は暖房費として300円追加)。

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