アイルランド伝統音楽の祭典にアジアから初出場 松本在住4人がメンバーに

「TARO Ceili Band」メンバー

「TARO Ceili Band」メンバー

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 松本市在住の永田太郎さんが率いる「TARO Ceili Band」が、8月14日~22日にアイルランドで行われる音楽コンペティション「fleadh cheoil(フラー・キョール)」に出場する。

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 アイルランドの伝統音楽の祭典としては世界最大規模となる同コンペティション。伝統的なダンスの伴奏を伴うバンドスタイル「ceili band(ケーリーバンド)」部門への出場で、6月に東京で行われた国内初の公式コンペティションで2位に入り、出場権を得た。優勝した「Toyoda Ceili Band」と共に、同部門へはアジア地域から初めての出場。「アイリッシュをやっている人なら、一度は見に行きたい、いずれは出場したいという大会。日本で予選が開催されたことも、アイリッシュ史上大きな一歩だったと思う」と永田さん。

 予選に出場したメンバー8人は、中学生や大学生、会社員、公務員、ミュージシャンと年齢も職業もさまざま。永田さんと同じくフィドル担当の中学3年生・金子綾さんと吉家光彦さん、ジャズピアニストの藤原尚さんは松本在住だが、ほかのメンバーは居住地も離れており、練習や打ち合わせには苦労したという。

 永田さんは、信州大学在学中にケルト音楽研究会を設立。「アイリッシュ音楽を広めたい」と県内を中心に活動を続けている。「アイルランドで認められたいという思いもあるが、空気を肌で、楽器を通して感じたいという思いが強い。目で見て体で感じたこと、その素晴らしさを帰国後に皆さんに発信したい」と永田さん。「アイルランドの聴衆を沸かせられるよう、日本のアイリッシュ界は熱いんだということも証明できるよう、全力で演奏してきたい」と意気込む。

 8月4日にはアイリッシュパブ「OLD ROCK」(中央2)、6日には木崎湖で行われる「アルプスブックキャンプ」、7日には諏訪の「マスヤゲストハウス」で永田さんを含む一部のメンバーでライブを行う。13日にアイルランド大使館で開かれる壮行会で演奏した後、アイルランドへ向かう予定。ケーリーバンドのコンペは21日。

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