松本市で7月11日~17日に開かれる「信州・まつもと大歌舞伎」の関連事業として、同市島内で行われている「田んぼアート」の公開が始まった。
歌舞伎俳優の中村勘九郎さんの長男・波野七緒八ちゃんと、次男・波野哲之ちゃんの初舞台を記念し、中村さんのプロダクションが企画。約70ヘクタールの水田には、色が異なる7種類の苗が植えられ、初舞台の演目にちなんだ「桃太郎」や2人の祖父で大歌舞伎にゆかりのある故中村勘三郎さんに見立てた「鏡獅子」の絵柄が広がっている。
5月下旬に測量やくい打ちなどの準備をして、同29日に田植えを行った。地元のボランティア約500人と、勘九郎さんと子どもたち、中村七之助さん、同プロジェクトリーダーの俳優・永島敏行さんも参加。田植えが終わると、アートを見渡せるように設置した展望台からあいさつし、5円玉を投げた。
期間中は、田んぼアートの絵柄が入ったグッズや軽食を販売する。休日は地元野菜のマルシェも出店する予定。「苗が成長して、9月まで徐々に変化していくのも楽しみ」とまつもと大歌舞伎実行委員会。「何度も足を運んで楽しんでもらえれば」とも。
開催時間は9時~18時。観覧料は300円(中学生以下は無料)。9月下旬まで。問い合わせは同実行委員会(TEL 0263-34-3293)まで。