安曇野周辺でインターネットを無料で使える環境づくりを進める「あづみのWi-Fi」は4月1日、外国人観光客が無料でWi-Fiを使える「Free Wi-Fiカード」の配布を開始した。
同カードに記載されているID、パスワードを用いると、同団体に加盟する店舗など約20カ所に設けたアクセスポイントで14日間無料接続ができる。カードには、英語、ハングル、繁体と簡体の中国語の4言語で接続方法を記載。安曇野市役所や同市観光協会、アクセスポイントとして登録している宿泊施設など7カ所で約600枚を配布する。受け取りにはパスポートの提示が必要。
同団体は2012年4月、NTT東日本が提供する「光ステーション」を設置した店舗・施設などのオーナーが、インターネットを使える環境づくりを進めることを目的に設立。「年々、外国人観光客が増えており、公衆無線LANの普及に対する取り組みも多くなってきている」と代表の篠原寛行さん。県内では、「ながの観光コンベンションビューロー」(長野市)で2012年から同様の取り組みを行っており、他の地域にも広がりを見せている。
アクセスポイントやカードの配布場所は順次、増やしていく予定だという。「来年夏のデスティネーションキャンペーンや東京オリンピックなど、先を見据えて展開していきたい」と篠原さん。「情報提供の手段を提示することで、外国人観光客がSNSなどを用いて積極的に発信ができるはず。安曇野の魅力のPRにつながれば」とも。