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朝日村のコーヒー専門店で野村剛さん個展 粘土絵画&新作スノードームも

壁をスキー場に見立てた「スキー教室」と、キャンバスに描いた「スケート教室」

壁をスキー場に見立てた「スキー教室」と、キャンバスに描いた「スケート教室」

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 朝日村のコーヒー専門店「カフェ・シュトラッセ」(東筑摩郡朝日村西洗馬、TEL 0263-99-3685)で現在、塩尻市出身・在住のイラストレーター・野村剛さんの個展「野村剛展2015冬」が開催されている。

壁には「スキーヤー」が

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 昨年に続き2回目となる同展。冬をテーマに、8色の色粘土を混ぜて色を作り制作する絵画やスノードーム、「かさこじぞう」「さるとひとと温泉」などの立体作品を展示する。

 「スキー教室」は、同店の凹凸のある白い壁をスキー場に見立て、粘土を薄く伸ばして着色した「スキーヤー」や「スノーボーダー」などを随所に配置した作品。カラフルなウエアや動きでスキー場の風景を表現している。「昨年は小さな額に入れた作品を展示したが、今回はここだからできる何かを作りたいと思った」と野村さん。以前、3枚のキャンバスに描いた作品「スケート教室」との対比も絶妙なバランスで、店全体が「冬の風景」に包まれた雰囲気になっている。

 「かさこじぞう」が入ったスノードームは、同店店主の児玉理さんの提案で生まれた作品。郷土玩具をテーマに行った昨年の展示が終わり、搬出をしている際に、来年の展示とスノードームの制作を打診されたという。

 「初挑戦になるので、どういう形がいいのかいろいろ考えた」と野村さん。「『かさこじぞう』を入れようと決めて作り始めたものの、中に水を入れると思ったより大きく見えたり、色や接着剤が溶けてしまったり、想像以上に苦労した」と振り返る。スノードームのキットに付属している雪にふるいを掛けて細かいものを取り除いたり、反射しすぎないように浄水を使用したりと、工夫を重ねて完成した。

 「ギャラリーとは違う、店に合わせた空間づくりを心掛けた」と野村さん。「児玉さんの声に応えようといろいろ考え、ここでしかできない展示空間ができたと思う。ぜひ足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 作品は一部販売も行う。スノードーム=2,500円、「かさこじぞう」=3,000円など。営業時間は10時~19時(水曜日は12時~)。木曜・第3金曜定休。12月20日まで。

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