松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、伊那市在住の陶芸家・こいけちえさんの個展「蒼(あお)」が開催されている。
同ギャラリーでは昨年に続き2回目の開催。皿、カップ、ボウルなどの食器やアクセサリー、花器など約150点を展示する。しま模様が特徴的な器を中心に、レンジやオーブンで使うことができる耐熱ボウルや、薬味などを載せる小皿が付いた「おでん皿」など多彩に展開。アーモンドのような形のペンダントトップが付いたアロマペンダントは、中にアロマオイルを1滴落として香りを楽しむことができる。愛猫をモチーフにした、丸いフォルムの「こはる」ブローチなども。
しま模様は、色の異なる粘土を練り合わせてつくる「練り込み」という技法を用いたもの。同展に合わせて、コバルトの顔料をすりつぶして配合し濃淡をつけた3色の青色を使った作品も制作した。「一昨年、南フランスに5週間ほど滞在したときに試作したが、昨年はまだ思ったようにできなかった」とこいけさん。「試作の時はもっとフニャフニャした線だったが、きちんとしてしまう性格なので直線になった」と笑う。
こいけさんは20代のころ、ネーチャーフォトを撮ろうと4年間カナダに滞在。そこで日本人陶芸家と出会い、陶芸に夢中になったという。帰国後、愛知県瀬戸市で3年修業し、2002年に独立。現在は伊那に工房兼ギャラリー「Haluhi Pottery Studio」を構えて作陶している。
「練り込みは相当な技術が必要。きれいなしま模様をじっくり見てほしい」と同ギャラリーの熊谷幸枝さん。こいけさんは「いろいろなアイテムを用意したので、多くの方に足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
作品は全て販売する。価格は、豆皿=800円~、カップ=1,700円~、ピアス=800円、ブローチ=1,200円~、アロマペンダント=2,500円など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・第3月曜定休。6月28日まで。14日と28日はこいけさんが在廊する。