松本城から長野市の善光寺まで、善光寺街道約60キロを走るイベント「ウルトラオリエンテーリング松本城-善光寺」が5月9日、開催された。
松本城公園を朝5時に出発。17時までにゴールの善光寺近くにあるセントラルスクゥエアを目指した。善光寺街道を基本ルートに、コース上にある約40カ所の「コントロール」と呼ばれるチェックポイントを通過。選手たちは、地図を手にそれぞれのペースで楽しみながら走った。途中、5カ所に設けられたエイドステーションでは、ドリンクのほか漬物やかしわ餅などの「おもてなし」も。先頭は午前中にフィニッシュ。出走56チーム(87人)のうち、54チーム(84人)が完走した。
県オリエンテーリング協会が善光寺御開帳を記念し、松本市と長野市、両市コンベンション組織の共催で初めて開催した。「両市間は、1年ほど前から職員交流が始まっている。その中でスポーツ交流のイベントができないかと考えた」と同協会の木村佳司理事長。「街道は昔のメーンルート。車では感じられない良さがある。マラソンではなくオリエンなら、宿場町の風景も楽しみながら回れると思い企画した」と話す。
出場者の8割は県外者。「松本~長野間を1日で走ることができると思うと『意外と遠くない』という気持ちになるはず」と木村さん。「これをきっかけに両市のさらなる交流が深まれば」とも。