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安曇野で漆器と陶磁器の2人展 シンプルで日常使いできる器200点

シンプルで美しいフォルムの器が並ぶ

シンプルで美しいフォルムの器が並ぶ

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 安曇野市の「ギャラリー・シュタイネ」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-5164)で現在、城崎月甫さんと藤田千絵子さんの2人展「みめよきうつわ」が開催されている。

普段使いにできる城崎さんの漆器

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 城崎さんの漆器、藤田さんの陶器と磁器、合わせて約200点を展示。シンプルなカップや皿、花器などが並ぶ。

 城崎さんは石川県金沢市生まれ。ミャンマーのヤンゴン外国語大学在学中に地元の漆器に出合い、卒業後帰国して石川県挽物轆轤(ひきものろくろ)技術研修所へ入所。現在は滋賀県長浜市で制作している。ろくろで木地をひき、漆を塗るまで全工程を一人で行う城崎さん。落ち着いた黒色や朱色、淡い銀色のほか、さまざまな色の漆を塗り重ねて削った「研ぎ出し」の作品も。

 藤田さんは同市明科に工房を構え、作陶活動を行っている。同展では白化粧を刷毛(はけ)で施した刷毛目の器や、つやのない質感を出したみかげの器、金属を含んだ土を使った黒土・焦げ茶の器のほか、ふっくらとした乳白色の磁器も出品する。磁器の制作は久しぶりという藤田さん。「制作工程においても土がどんどん表情を変えていくところが面白くいとおしい」とコメントを寄せる。

 「城崎さんの作品は、漆器というより木と漆の器という印象で、『漆器=高級』ではなく、日常的に使う提案をしたいと思った」と同ギャラリーオーナー。扱い方は陶器と同様で、軽く使いやすいという。「藤田さんは常設展示でも5年ほど前から取り扱っている。シンプルだがシャープで美しい器」と話す。「どちらも普段使える、料理が映える器。新年度が始まる季節、器も新しくしてみては」とも。

 作品は販売も行う。城崎さんのおちょこ=5,000円~、カップ=6,000円~、皿=5,500円~、藤田さんの湯飲み=1,800円~、皿=2,400円~、カップ=2,800円~など。営業時間は10時~17時。木曜定休。4月19日まで。

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