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松本のカフェで地元女性作家が絵画展-秋の雰囲気漂う作品14点

展示の様子

展示の様子

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 松本市のカンボジア料理カフェ「こーさんのうち」(松本市島内、TEL 0263-88-5365)で現在、小沢夏美さんの個展「秋の小窓」が開かれている。

「うろこ雲に鳥をかぞえる」

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 「あきのおと」「金色の葉っぱ」など14点ほどの絵画を展示。作品は主にアクリル絵の具とオイルパステルを使ってスクラッチ技法で描き、鳥や猫などの小動物が登場する。「目に見えないものを描きたいといつも思っている。鳥や猫も実際に見て描いているのではなく、その時の空気感、音やにおい、言葉に当てはめることのできない思いを描けたら」と小沢さん。

 「うろこ雲に鳥をかぞえる」は1年前に描いた作品。秋の暮れて行く空にたくさんのうろこ雲と、ねぐらに帰るであろう無数の鳥が飛んでいる風景に、季節の移ろいや空の果てしなさ、鳥に対する憧れを絵にしたという。

 同カフェを営む平野陽子さんが小沢さんの画集を見て感動し、個展開催を直談判。「小さな窓に暖かい秋の日が差しているような展示にしたい」という思いで小沢さんが企画した。「窓から差す光の加減で絵の表情が毎日変わる。小沢さんの絵を見ていると、気持ちがほっとして元気になる」と平野さん。

 小沢さんは塩尻市出身。17歳の時に画家を志望し、美術大学の通信教育で勉強を始め、2001年に初めてグループ展に参加。2010年からは女性作家6人のユニット「PomPom(ポムポム)」の活動も始め、現在は松本を中心に作家活動を続ける。「絵を描いたり何か作ったりすることで、いろんなことを乗り越えてきたような気がする。この先はそれらを目にしてくださった方の小さな希望のようなものになれたら」と小沢さん。「(同店の)おいしいごはんを食べながら、いつもとちょっと違う秋を楽しんでほしい」とも。

 作品は全て販売する。絵画=5,800円~、ポストカード=150円、手ぬぐい=1,000円など。営業時間は11時~20時30分。会期中10月27日は休業。11月3日まで。

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