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「松本だるま」手拭いに-漫画家・鈴木ともこさんがデザイン

手拭いと松本だるま

手拭いと松本だるま

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 松本市在住の漫画家・鈴木ともこさんが「松本だるま」をモチーフにデザインした手拭いが現在、本町商店街で販売されている。

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 松本だるまは、江戸時代末期ごろから作られ始めたという。養蚕業が盛んだったころで、特徴的な眉やひげは、繭の形をかたどっている。養蚕を営む農家などに親しまれていたが、養蚕の衰退とともに手間の掛かる松本だるまは一時姿を消した。15年ほど前、松本・里山辺の「布野恵だるま店」が昔ながらの手法にこだわり、再び制作を開始。近年は、市の施設や企画展などで目にする機会が少しずつ増えてきている。

 手拭いは、本町商店街振興組合の組合員有志でつくる「松本本町ルネサンス倶楽部(くらぶ)」が、毎年販促用に発行してきたオリジナルカレンダーに代わるものとして制作。「手拭いは使い勝手も良く、限定感もある。定番として通年販売もできる」(同企画部の開運堂常務・渡邉恭子さん)。デザインは町内で暮らす鈴木さんに依頼した。

 2011年に東京から移住した鈴木さんは、「上高地案内ブック」を手掛けたり、雑誌で松本のことを紹介したりしている。「自然も、古い文化も大切にしている松本の町が好き。その魅力をイラストで多くの人に伝えることができれば」と鈴木さん。愛らしさに一目ぼれしたという松本だるまを22体描き、赤と白の2色で風合い良く染め上げた。「染めにもこだわり、地元の店にお願いした。『メイド・イン・マツモト』の手拭いができた」

 1枚840円。松本市時計博物館と同商店街組合員の店舗約60店で販売する。1月12日に行われる「あめ市」でも販売予定。問い合わせは同組合事務所(TEL 0263-36-1121)まで。

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