長野・新潟在住のものづくりを行う人たちが参加して制作した雑誌「handmade-mansion(ハンドメードマンション)vol.2」が現在、松本市内のカフェや雑貨店で閲覧できる。
クラフト作家や会社員、飲食店の店長、主婦などさまざまな16人が参加。絵、詩、小説、レシピなど幅広い内容を掲載する。各ページから製本に至るまで全て手作り。50部作り、市内のカフェや雑貨店などで閲覧できるようにした。「1冊目よりも置いてもらえる店が増えた」と新潟在住のイラストレーター・木城ユウさん。
木城さんと、高校の同級生で、市内で布雑貨を制作するサクライマイコさんが3年ほど前に再会した際に「何か一緒にできれば」と話したことがきっかけ。昨年3月、「tonico」(松本市中央2)でグループ展「handmade-mansion」を開催後、展示会だとスケジュールを合わせるのが難しく、もっと多くの人が気軽に参加できるようにと、雑誌というかたちで表現してみることに。販売ではなく、希望店舗に置き、閲覧できるようにした。「手作りにこだわると販売できるほど多くは作れなくて」と木城さん。販売の話も出たというが、「いろいろ難しいことは置いておいて、とりあえずやってみようと思った」と話す。1冊目は9人が参加し、今年2月に発行。2冊目は参加者も増え、発行部数も倍になった。「長野や新潟だけではなく、東京などでも知り合いの店が置いてくれるようになった」という。
同誌のコンセプトは、いろいろな人が住むマンションのように、さまざまな表現者が出たり入ったりしながら、それぞれが「楽しめる」こと。「何かを表現したい人たちのきっかけになれば、という思いもある」。プロアマ問わず、初めて制作するという人も歓迎するという。
「今後も年2回ほど発行できれば。続けていくうちに、『雑誌展』もできたらうれしい」と木城さん。初冬には同メンバーで企画展も予定する。「カフェや本屋、ギャラリーと、作り手の工房を併設した『リアルハンドメードマンション』をいつか松本に建てたい」と夢を語る。
市内で設置するのは、「amijok」(中央3)や「お酒の飲める洋食屋さん けんすけ」(大手4)など。