松本市中心部の、六九商店街から今町通りに抜ける沿道にあるギャラリーや空き店舗で5月26日・27日、工芸品の展示販売などを行う「六九クラフトストリート」が開催される。
当日は、木工デザイナーの三谷龍二さんが営むギャラリーショップ「10センチ」(大手2)、セレクトショップ「ラ・シェネガ East」(同)、眼鏡店だった空き店舗(同)の3カ所をギャラリーにし、作家の作品を展示販売する。「ラ・シェネガ East」と旧眼鏡店では、井山三希子さん、岡田直人さん(以上、陶器)、艸田正樹さん(ガラス)、山本美文さん(木工)、竹俣勇壱さん(金属)が展示。「10センチ」では企画展「中国茶の手習い」を開催、三谷さんのほか伊藤環さん、岸野寛さん、村上躍さん(以上、陶器)が出展する。
このほか、ガレット専門店「creperie monkava(クレープリー モンカバ)」(同)と、ドイツビール&欧風料理店「Sonnenblume(ゾンネブルーメ)」(同)では、通常の営業時間を変更し、オープンカフェスタイルで来場者を迎える。
主催は地元商店で作る「六九商和会」。「クラフトフェアの2日間は、会場のあがたの森公園を中心とした場所がにぎわう。せっかく多くの人が来てくれるのにそれではもったいないと思い、もっと市内を回遊してもらえるように同じ日程で企画した」と同会の神山一郎会長。昨年のクラフトフェアで「10センチ」が多くの人でにぎわっていたことから三谷さんに相談、開催に至った。「串田和美さん(まつもと市民芸術館芸術監督)が、『海外の演劇祭では、メーン会場のほかに街中でいろいろな催しをしている』と教えてくれた。イメージとしてはそんな感じ」と三谷さん。「展示以外のものもあれば楽しいと思って、飲食店に協賛してもらった。昼間からビール…いいよね(笑)」
「松本駅を出て、あがたの森、松本市美術館、池上邸、中町、六九商店街、今町、松本駅と、ぐるーっと回ってもらえたら」(三谷さん)、「今回だけではなく、来年以降も続けていきたい」(神山さん)。