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松本の喫茶店で「読書週間」イベント-古本市・出張書店・朗読会など

古本市や文庫など、本に囲まれる店内

古本市や文庫など、本に囲まれる店内

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 松本市の喫茶店「半杓亭(はんしゃくてい)」(松本市中央3、TEL 0263-33-6187)で現在、「半杓亭の読書週間」が開催されている。

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 今年で3回目となる同企画。期間中、古本市や出張書店、読書会や朗読会を行う。「お客さんから『古本市をやってほしい』というリクエストが多かったので始めた。やはり『読書の秋』なので」と店長の高石さん。

 古本市は15人ほどが出展。500冊ほどを用意する。「本好きのお客さんに声を掛けて持ち寄ってもらった」(高石さん)。売り上げの2割は義援金にする。出張書店は今年7月にオープンした長野市の「ch.books(チャンネルブックス)」が本を並べる。「オープンしたばかりということもあり、『店のカラーが出るものを』とお願いした。旅の本、アートの本…店の雰囲気を感じることができると思う」。22日には「宵闇(よいやみ)喫茶朗読ノ会」を開催。秋恒例の「召しあがれ」をテーマに、2、3編の朗読を予定する。

 塩尻市在住のイラストレーター・野村剛さんの作品展「SEASONS」も併せて開催。粘土で描いたイラストを、新作2点を含めた8点を展示する。「野村さんの作品を見たときにストーリー性を感じた。本の装丁に使いたいような…。そんな思いもあって展示をお願いした」と高石さん。ポストカードも3種類(1枚200円)販売する。店内には売る目的ではない「見せたい本」を月替わりでディスプレーする「月の本棚」や、2000冊を蔵する「おおいど文庫」も。

 これまでにも、本にまつわるイベントの開催や「まつもと本屋さん地図」を作成してきた同店だが、高石さんが今月いっぱいで店をやめるため、同企画は今回が最後となる。2004年からスタートし、隔月で行われていた朗読会も、次回の12月でいったん終了する予定。「本でいろいろな方とつながって、いろいろなイベントをすることができた」と高石さん。「本当に私の趣味でやってきた部分が多いので(笑)。今後どうなっていくかはわからないが、『おおいど文庫』もあるし、営業はそのまま続けるので、また足を運んでもらえれば」と話す。

 営業時間は11時~19時。木曜と第1・第3水曜定休。10月23日まで(「SEASONS」は10月31日まで)。朗読会は22日18時30分開場、19時開演。参加費500円。

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