松本平にある13の蔵元でつくる「松本酒造協会」は4月10日、地酒の飲み歩きイベント「信州松本2010おらが酒呑み歩き」を開催した。
同イベントは今年で2回目。松本パルコ前の花時計公園と松本城大手門駐車場の2会場で、蔵元が搾りたての原酒や新酒などを出品。参加費を支払い、専用パスポートと試飲用のおちょこを受け取った来場者は各ブースを回り飲み比べを楽しんだ。
花時計公園では8つの蔵元の酒をブレンドした「松本の酒」の鏡開きでイベントがスタート。蔵元のブースのほか、「山賊焼き」などのおつまみも販売。たまたま通りがかり、「どうすればおちょこをもらえるの?」と尋ねる人や、観光客、外国人の姿も。「(イベントを知らずに)飛び入りで来ても、ちょうど気分良く歩ける距離に会場を設置したので回ってくれる人が多い」と同協会理事長の竹本祐子さん。「四賀虚空蔵太鼓」による和太鼓演奏も行われ会場は盛況となった。
大手門駐車場では5つの蔵元がブースを出店。同会場でも出店した蔵元の酒をブレンドした「松本の酒」が振る舞われた。「昨年よりも人出は多いかも。お城の花見帰りに一杯…という人も多い」と同協会副理事長の熊谷直二さん。ブースの中では「こっちのほうがさっぱりしていておいしい」「市内だとどこで手に入るの?」など、参加者との会話があちこちで聞かれた。「お客さんの声を直接聞いて、今後作るときの参考にもしていきたい」(熊谷さん)。
桜の見ごろと重なり、天候にも恵まれ、両会場は多くの人でにぎわった。「松本にもこんな地酒があるのか、と思ってもらえるいい機会になったと思う」と竹本さん。周辺商店街では32店舗がイベントに協賛し、パスポート提示で割引などのサービスを行った。「昼間はイベントで、夜は店で飲んでもらえれば。商店街の活性化にも一役買えるようなイベントでありたい」とも。