松本のギャラリーカフェで「李朝家具と備前焼展」-色合いと重厚さ楽しむ

憩の森・ギャラリー内。李朝家具と備前焼がしっくりとなじむ。

憩の森・ギャラリー内。李朝家具と備前焼がしっくりとなじむ。

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、「李朝家具と備前焼展」が開催されている。

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 李朝家具は主に韓国の李氏朝鮮時代の後期、今から150年ほど前に作られたもので、木目の風合いと金具の使い方や形に特徴がある。会場には、衣類や器などを収納する箱型の「バンダジ」や、食事のときに使う食膳「ソバン」、布を継ぎ合わせた風呂敷のような「ポジャキ」など約100点を展示する。

 家具は「ギャラリー羅山(なさん)」(安曇野市穂高有明)のもの。店主の羅点柱(ナ・チョムジュ)さんは「李朝家具は、家具の線と全体のバランスが魅力の一つ。曲線だったり、2段あっても高さが同じじゃなかったりするところが面白い」と話す。羅さんは2007年に来日。今年5月に安曇野で開業、韓国で仕入れた家具を販売している。

 備前焼は松川村出身の平林昇さんの作品で、湯飲みや皿、小鉢、壷などを展示する。釉薬(ゆうやく)を使わずに焼き締めた器は、使い込むほどに土の色合いが味わい深くなる。平林さんは岡山県の備前市で内弟子修行をした後、1996年に松川村に戻って窯を築き、制作活動に励んでいる。

 羅さんの店に平林さんが来店したことがきっかけで、2人で展示を企画。これまでに別の場所で2度開催した。以前に同ギャラリーで平林さんの作品を展示したことがあったため、今回の開催となった。「色が濃くて重厚な雰囲気もあるが、浮かずに周りのものとなじむ。そのあたりも楽しんでもらえれば」と同ギャラリーの布施智浩さん。

 作品はすべて販売も行う。家具=ソバン6万9,000円~、小物1,000円~、器=湯のみ1,800円~など。アルゼンチン出身の美術作家ペレス・ホルヘ・ハビエルさんのアクセサリーも展示する。営業時間は10時~18時30分。木曜定休。入場無料。9月23日まで。

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