安曇野にカフェギャラリー-造形作家が出店、スプーンアート作品展示

ぎっしり並ぶスプーンアートとスプーンアクセサリーに身を包む松原さん。

ぎっしり並ぶスプーンアートとスプーンアクセサリーに身を包む松原さん。

  • 0

  •  

 安曇野市の穂高駅近くに6月9日、カフェギャラリー「スプーンアート」(安曇野市穂高、TEL 0263-31-3736)がオープンした。

[広告]

 オーナーの松原弘己さんは、同市出身の造形作家。スプーンやフォークなど、身近な道具を使ったオブジェ「スプーンアート」を制作している。松原さんは今年2月に安曇野市民有志で作る「安曇野ブランドデザイン会議」に参加、商店街の店舗に作品を展示した際に好評だったことから、「スプーンアートで地元を盛り上げたい」とカフェの開店を決めた。「ただ作品を展示するより、カフェにしたほうが気軽に入ってもらえると思って」と松原さん。

 店舗面積は約40坪、席数は40席。店内には、松原さんが今まで制作してきたすべての作品約1,000点が所狭しと並ぶ。作品は新作ができ次第追加していくという。モチーフはネズミや犬、白鳥、カブトムシ、カメ、魚、野菜などの動植物で種類も豊富。スプーンなどのステンレス製食器以外にもドラム缶やスコップ、中華鍋、おたまなども使用している。スプーンを何枚も重ねて魚のうろこに見立てたり、虫の羽にはスプーンの柄の先端部分を、カブトムシの角には小型のくぎ抜きを使ったりするなど、道具のさまざまな部分を使って動植物の特徴を表現している。

 2階には制作に半年を費やしたというオブジェも。海中をテーマにしたオブジェは、大小の魚やマンボウ、タコ、クラゲ、イソギンチャク、ウツボなど、30種類ほどの海洋生物を表現している。

 カフェメニューにもこだわり、「フォンデュ」(キーマカレー、ツナチーズ各980円)は、スプーン形のパンに付けて食べる。「豆腐と豆乳のクリームスープ」や「サラダ」(各780円)もパンの皿で提供するため、全部食べられる。今話題の「白たいやき」(200円)もメニューに加えた。コーヒーや紅茶も有機栽培のものを用意する。提供方法もユニークで、メニュー表はスプーンの形に。料理は、自転車のハンドルやスプーンが付いた松原さんの「自作トレイ」で提供する。

 「作品にも食べ物にもこだわっている。見ても食べても楽しめると思うので、気軽に来てもらえたら」と松原さんは話す。

 営業時間は、10時~18時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース