オリジナルのグラスを扱うギャラリー「MOKU glass gallery 中央店」(松本市中央3)が、移転オープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は約5坪。これまで徒歩1分ほどの距離にあるゲストハウスの1階に設けていたショールームを移転した。店内は岩を模したカウンターを備え、黒を基調にシックな雰囲気に仕上げた。
扱うのはオリジナルで制作するグラス「MOKU glass」。ドイツの会社が製造するクリスタルガラスに、ステム(持ち手)とプレートを組み合わせる。木材は国産材・輸入材など数種類。グラス部分はワインやシャンパン、カクテル、リキュールなどをそろえ、デザートグラスとして利用できるタイプもある。セミオーダーがメインだが、その場で購入できる商品も用意する。価格は1万1,000円~。店主の森田新さんは「落ち着いた空間で、作品を手に取ってじっくり見てもらえれば」と話す。
ゲストハウスは2018(平成30)年に開業。コロナ禍でゲストハウスの売り上げが減少し、店舗の活用方法を模索する中で、以前から森田さんから制作していた木工作品に力を入れることにした。さまざまな器が集まる「テーブルウェアフェスティバル」に出品したり、松本市のふるさとの納税の返礼品に採用されたりと、徐々に知ってもらう機会が増えていった。ゲストハウスは通りから1本入った場所にあったことから、「通り沿いなら偶然目に留まることもあり、より多くの人に知ってもらえるのでは」と考えたという。
店舗はガラス張りで夜はライトアップ。ろうそく台のような飾り台に1点ずつグラスを置くなどディスプレーにもこだわった。今後は、コーヒーやワインのテイスティングや、2階のギャラリー活用を考えているという。森田さんは「観光客はもちろん、地元の方にも興味を持ってもらいたい」と意気込む。
営業はウェブ予約制。